The Linux Foundationは3月26日(米国時間)、同ファウンデーション傘下の新しいプロジェクトとして「Linux Vendor Firmware Service(LVFS)」がスタートしたことを発表した。
- Linux Vendor Firmware Service
- LVFS Project Announcement - The Linux Foundation
LVFSはRed Hatの開発者が中心となって進めてきた活動で、各ハードウェアベンダが提供するファームウェアやBIOSを、再配布可能な形式(.cab)でサイト上で集約し、ユーザや開発者は「fwupd」というデーモンを介してLVFSに接続することで、ローカルマシンのファームウェアアップデートが可能になる。プロジェクトスタート時からDellが全面的に協力していたこともあり、数多くのDell製ハードウェアがカバーされているが、その他、Lenovo、NECといったベンダのデバイスもサポートされている。
- LVFS : Device List
LVFSのアップストリームメンテナーを務めるRed Hat プリンシパルソフトウェアエンジニア Richard Hughesは、LVFSがめざすゴールについて「短期的なゴールとしては、それほど遠くないうちに95%のコンシューマハードウェアをカバーしたい。長期的には、Linuxにおいて"あって当然"のインフラ的な存在、たとえばNTPサーバやPGPキーサーバのような存在になりたいと思っている」とコメントしている。当面はより多くのハードウェアベンダからファームウェアを提供してもらうことが重要なミッションとなる。