Fedora Projectは4月2日(米国時間)、「Fedora 30 Beta」を公開したことを発表した。用意されているエディションはデスクトップ版の「Workstation」、サーバ版の「Server」、そしてコンテナベースの「Silverblue」の3つで、そのほかにGNOME以外のデスクトップ環境を実装した「Spins」、サイエンスやエンタメなど特定のコンテンツにフォーカスした「Labs」、Raspberry Pi 2/3などのARMデバイスに特化した「ARM」が派生版として提供されている。
- Announcing the release of Fedora 30 Beta -Fedora Magazine
Fedora 30 BetaではカーネルにLinux 5.0、デフォルトのデスクトップ環境にGNOME 3.32を採用、それぞれ現時点での最新バージョンを実装している。また、オプションのデスクトップ環境として新たに「DeepinDE」と「Pantheon Desktop」が追加された。
Fedora 30 Betaにおけるもうひとつの大きな特徴は、Fedoraが開発した新たな圧縮フォーマット「zchunk」が実装されたことで、パッケージのメタデータはすべてzchunkによって圧縮されている。これによりパッケージのアップデートは差分メタデータのダウンロードだけで完了するため、DNFのパフォーマンスが大幅に向上するとされている。
Fedora 30はこれから1ヵ月ほどのテスト期間に入り、順調に行けば5月7日に正式リリースとして公開される予定だ。