Linux Daily Topics

2019年5月8日Fedora 30がリリース ―Linux 5.0 & GNOME 3.32を実装

Fedoraプロジェクトは4月29日(米国時間⁠⁠、⁠Fedora 30」の正式リリースを発表した。提供されるエディションはデスクトップ版の「Fedora Workstation」とサーバ版の「Fedora Server」のほか、GNOME以外のデスクトップ環境に対応した「Fedora Spins⁠⁠、サイエンスやゲームなど特定の用途に特化した「Fedora Labs⁠⁠、IoTに特化した「Fedora IoT」など。またARMやPowerなど特定のアーキテクチャをサポートするイメージも用意されている。なお、従来の「Fedora Atomic Host」⁠コンテナ環境に特化したエディション)をリプレースする「Fedora CoreOS」の正式提供は、今回のリリースでは見送られている。

Announcing the release of Fedora 30 -Fedora Magazine
Get Fedora

Fedora 30ではカーネルにLinux 5.0、デフォルトデスクトップ環境にGNOME 3.32を採用しており、主要なソフトウェアとしてはほかにGCC 9、Bash 5.0、PHP 7.3、OpenJDK 12などのアップデートが行われている。

サーバ版では新たにAnsibleのRoles機能をベースにした「Linux System Roles」が実装されており、メール(Postfix)やネットワーク(Network⁠⁠、セキュリティ(SELinux)といった重要なサブシステムに対してつねに一貫したインタフェースを提供、コマンドラインによる呼び出しよりも容易な構成管理が実現する。

なお、Fedoraの開発元であるRed Hatは5月7日(米国時間)から年次カンファレンス「Red Hat Summit 2019」を米ボストンで開催しており、Fedoraブースも設けられる。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧