Greg Kroah-Hartmanは6月4日(米国時間)、「Linux 5.0.21」のリリースを発表した。3ヵ月前の3月4日に公開された「Linux 5.0」の最後のメンテナンスアップデート(EOL)で、GKHはすべての5.0ユーザに対してアップグレードを呼びかけるとともに、できるだけすみやかなLinux 5.1への移行を促している。Linux 5.0.21とほぼ同時に、Linux 5.1の最新バージョンである「Linux 5.1.7」もGKHから公開されており、Linux 5.0のEOLにあわせてアップデートすることが推奨される。
- Linux 5.0.21 -Greg KH
- Linux 5.1.7 -Greg KH
なお、次期バージョンとなる「Linux 5.2」も順調かつ穏やかに開発が進んでおり、6月2日(米国時間)にはLinus Torvaldsが3本目のリリース候補(RC)版となる「Linux 5.2-rc3」を公開している。
- Linux 5.2-rc3 -Linus Torvalds
LinusによればSPDX(Software Package Data eXchange: ソフトウェアライセンスの情報を簡単に把握するためのフォーマット)に関連したアップデートで若干の作業があったものの、コードを書き換えるほどではなく、手間のかかる修正作業はほとんど生じていないという。このまま進めば7月上旬にはLinux 5.2のリリースを迎えることができそうだ。