FedoraプロジェクトのStephen Smoogenは8月14日(米国時間)、Red Hat Enterprise Linux 8.0向けのFedoraサブセットパッケージ「Extra Packages for Enterprise Linux 8(EPEL-8)」の提供準備が整ったことを自身のブログで明らかにした。エンタープライズ向けのRHELに向けて、Fedoraに実装されている最新の機能を試す環境を提供するパッケージで、対象アーキテクチャはAMD64(x86_64)、PowerPC(ppc64le)、AArch64(aarch64)のほか、今回からIBM S/390(s390x)が追加されている。
- Announcing EPEL-8.0 Official Release -SmoogeSpace
EPELはFedoraおよびCentOSにおけるサブコミュニティの名称で、RHELに含まれていないFedoraパッケージをサブセットとして提供しており、SmoogenなどFedoraコミュニティの有志が運営している。今回のEPEL-8では新たに「FedoraにおけるRawhideのような存在」(Smoogen)の追加セットとして「Playground(epel8-playground)」が含まれており、アップデートの頻度やAPIの変更が激しいソフトウェアに対応できるようになっている。
現在の最新リリースは「EPEL-8.0」だが、次の「EPEL-8.1」ではモジュールとリポジトリのインプリメンテーションを進め、より多くの開発版のパッケージがビルドできる環境を提供していくとしている。