Huaweiに所属するGao Xiangは8月23日、2018年7月からステージングツリー(linux-staging)で開発中のファイルシステム「EROFS(Enhanced Read-Only File System)」の開発が「ステージングから卒業するのに十分な状態」(Xiang)に入り、メインラインに統合される準備が整ったことを明らかにした。
- kernel/git/gregkh/staging.git -Staging driver development tree
EROFSはXiangらHuaweiの開発者が中心となって開発する読み取り専用の軽量なファイルシステムで、Android端末などスマートフォンでの利用を前提に設計されている。メタデータのサイズを縮小することで、パフォーマンス改善とストレージ容量の圧縮を同時に実現することを目指しており、この1年ほど、Huaweiが開発するAndroid OS「EMUI 9.1」での開発が進められてきた。今回、カーネル開発者のPavel Machekが「(EROFSの)開発ツリーをステージングから移すべき」と提案、これに伴い、メインカーネルへの統合へと動き出すことになる。早ければ今秋以降のリリースが予定されているLinux 5.4での実装が実現する見込みだ。