Purismのファウンダー兼CEOを務めるTodd Weaverは9月5日(米国時間)、PureOSベースのセキュリティおよびプライバシーにフォーカスしたスマートフォン「Librem 5」の出荷を9月24日からローリングリリース方式(イテレーションスケジュール)で開始することを発表した。最初のリリースとなる「Batch Aspen」を皮切りに、約1ヵ月ごとにアップデートされたハードウェアとソフトウェアの組み合わせで6回、リリースされる予定だ。
- Librem 5 Shipping Announcement -Purism
- Librem 5 -Purism
PurismはSPC(Social Purpose Corporation)という法人格のもとで「Librem」ブランドのPCやデバイスを提供しており、いずれにもDebianをベースにしたPureOSが搭載されている(8/5 の記事参照)。初のスマートフォンラインナップとなるLibrem 5の提供については、以前から2019年第3四半期というアナウンスがあったが、今回の発表はその具体的なスケジュールが確定したかたちだ。
Librem 5は全部で6回に渡り「Batch(バッチ)」というユニット(ハードウェア、ソフトウェア、メカニカルデザイン、サーティフィケーション含む)でリリースされる予定で、1~3ヵ月のサイクルで次のバッチにリプレースしていくイテレーティブな方式で提供される。各バッチのリリース予定は以下の通り。
- Batch Aspen … 9/24~10/22
- Batch Birch … 10/29~11/26
- Batch Chestnut … 12/8~12/31
- Batch Dogwood … 1/7~3/31
- Batch Evergreen … 2020年第2四半期
- Batch Fir … 2020年第4四半期
スマートフォンベンダが直近のリリースのみならず、半年以上先のリリースプランを公開するケースはあまり多くないが、Weaverは「コミュニティや顧客にLibrem 5ジャーニーの詳細を明らかにし、進化の最初からその過程を透明にしていく」と明言しており、2020年以降のリリースについても、確定しだい詳細を公開していくという。iOSでもAndroidでもないスマートフォンが、どういったユーザ層に受け入れられるのかという点でも注目されそうだ。