GNOMEプロジェクトは9月12日、「GNOME 3.34」(開発コード"Thessaloniki")の正式リリースを発表した。前バージョンのGNOME 3.32のリリースから約6ヵ月、777名のコントリビュータにより、トータルで2万3,929の変更が加えられた新バージョンに仕上がっている。
- GNOME 3.34 released
- Introducing GNOME 3.34: “Thessaloniki”
GNOMEプロジェクトのMatthias ClasenはGNOME 3.34のおもなハイライトとして
- シェルのパフォーマンス改善
- アイコンを別のアイコン上にドラッグ&ドロップすることでカスタムフォルダを作成
- マウスおよびキーボードのアクセシビリティ向上
- 設定(Settings)からバックグラウンドパネルのプレビュー
- systemdユーザセッションのサポート
を挙げている。とくにiOSのようにドラッグ&ドロップでアイコンをグルーピングしカスタムフォルダを作成する機能は、ユーザエクスペリエンスを大きく向上させそうだ。
またコアアプリケーションに関連するアップデートとして
- 新しいアプリケーションアイコン
- Webのサンドボックス化によるブラウジングの改善
- Musicのギャップレス再生
- Terminalでの双方向テキスト(右書き/左書き)のサポート
などが挙げられている。なお、GNOMEアプリケーション開発者向けには「GNOME 3.34 Flatpak SDK」も同時に提供されている。
GNOME 3.34は、Fedora 31などこの秋にリリースされるメジャーディストリビューションのデフォルトデスクトップ環境として採用される見込みだ。