Red Hatは11月5日(米国時間)、2019年5月に一般提供が開始されたRed Hat Enterprise Linux 8(RHEL 8)の最初のアップデートとなる「Red Hat Enterprise Linux 8.1」のリリースを発表した。RHEL 8.1は5月に行われた「Red Hat Summit 2019」で発表されたリリースポリシーの変更(6ヵ月ごとにマイナーリリースを提供)に伴う最初のリリースでもある。
- Red Hat Ups the IQ of the Intelligent Operating System with the Latest Release of Red Hat Enterprise Linux 8
RHEL 8.1におけるおもなアップデート内容は以下の通り。
- Red Hat環境における問題や予定外のダウンタイムを防ぐためのプロアクティブな分析サービス「Red Hat Insights」へのアクセス
- サブシステム向けの設定インタフェース集「Red Hat Enterprise Linux System Roles」を追加、Ansibleによる自動化を拡大
- ライブカーネルパッチのフルサポート、カーネルの再起動なしでのパッチ当てが可能に
- コンテナセントリックなSELinuxプロファイルにより、コンテナ環境からのホストシステムのリソースへのアクセスをセキュアに管理
- ハイブリッドクラウドに適したアプリケーションを構築するためのケイパビリティをオープンソースとエンタープライズワークロード(Microsoft SQL ServerやSAPなど)の両方から強化
なおRed HatはRHEL 8.1を「新しいかたちの開発ライフサイクルを取り入れた最初のRHEL」としており、Fedora、CentOS Stream、The Red Hat Universal Image、The Red Hat Enterprise Linux Developer Subscriptionという4つの開発者向けプログラム/プロジェクトが相互に関連しながら適切に機能した成果を強調している。