Oracleは12月10日(米国時間)、オープンソースのクロスプラットフォーム仮想化ソフトウェアOracle VirtualBoxの最新アップデート「Oracle VirtualBox 6.1」を公開した。約1年前となる2018年12月18日にリリースされたVirtualBox 6シリーズにおける最初のメジャーアップデートとなる。
- Oracle VM VirtualBox 6.1 now available! | Oracle Virtualization Blog
- Changelog for VirtualBox 6.1
VirtualBox 6.1では現時点でのLinuxカーネルの最新版となるLinux 5.4をホスト/ゲストでサポートしているほか、VirtualBox 6.0から強化している「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」との連携をさらにタイトにしている。仮想マシンの上にさらに仮想マシンを載せる"Nested Virtualization"のIntelプロセッサでの拡張や、VirtualBoxでローンチした仮想アプライアンスをOCIでインポート/エクスポート可能にするなど、オンプレミスとパブリッククラウド(OCI)のシームレスな統合を図っており、Oracleのプロダクトマネジメント担当ディレクター Simon Coterは「オンプレミスでのアプリケーション開発がより簡単でフレキシブルになり、さらにそれを数クリックでクラウドにデプロイすることが可能になっている」とブログでコメントしている。
またテクノロジプレビューとして「Shared Clipboard」機能を追加し、仮想マシン間でのファイルのやり取りをWindowsホスト/ゲストに限定して実験的に実装している。
その他の変更点としては
- 3Dサポートの改善(VBoxSVGA、VMSVGA)、および古い3Dグラフィックコード(VBoxVGA)の削除
- エディタ、マウスポインタ、仮想マシングループの作成、ストレージ設定などのGUI周りの数多くの改善
- ホストで最大1024までのCPUコアをサポート
など数多くの機能追加/改善が行われている。