Btrfs関連、とくにWindows上にBtrfsを移植したファイルシステム「WinBtrfs」の開発で知られるMark Harmstoneが2月13日、オープンソース(LGPL)のWindowsブートローダー「Quibble」を公開した。まだPoC段階のソフトウェアであり、実務に利用するには無理があるが、NTFS以外のファイルシステムでWindowsをブート可能にするツールとして興味深い。
- GitHub - Quibble - the custom Windows bootloader
Quibbleは「bootmgfw.efi」「winload.efi」といったWindowsのブートファイルをオープンソースとして再実装したもので、さまざまなバージョンのWindows ―2014年にサポートが終了したWindows XPから2019年11月にリリースされた最新版の「Windows 10 1909」までを起動させることが可能だ。さらにMicrosoft製のオフィシャルなブートローダーと異なり、NTFSに限らず、Btrfsなどさまざまなファイルシステムから起動できるよう拡張されている。なお、x86およびamd64アーキテクチャにはコンパイル済みのバージョンが提供されている。
QuibbleはこれまでQEMU上でテストが行われており、他のVMでの動作は確認されていない。また、動作にはNTFSボリューム上にインストールされたWindows環境と、バージョン1.7以上のWinBtrfs 1.7が必要となっている。