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2020年5月8日“Very Usable”―Ubuntu開発者がチラ見せした「MS Office on Ubuntu」ナゾ

4月23日(英国時間)にリリースされた「Ubuntu 20.04 LTS」では、Windows 10の標準Linux環境WSL(Windows Subsystem for Linux)とUbuntuのより緊密な統合も図られ、互換性が大きく向上している。そのWSLのスペシャリストであり、Canonicalでシニアデベロッパアドボケイトを務めるHayden BarnesがUbuntu 20.04で動くMicrosoft Officeの動画をTwitterで公開し、ちょっとした話題になっている。

Barnesの動画では、Ubuntu 20.04のデスクトップ上でMicrosoft WordおよびExcelをスムースに動作させており、Barnesによれば「WINEもクラウド/RDPも、そしてGNOME on WSLも使っていない」という。使用マシンは2.5GHzのIntel Core i5-6300Uを搭載した20GB RAMの「ThinkPad T470s⁠⁠。動画ではWordやExcelを動かしている横でリソースモニタを表示させており、CPUやメモリの負荷がそれほど大きくない点を強調している。

Barnesはアーキテクチャの詳細を明かしていないが、Twitterのコメントによれば

  • Word/Excelはコンテナ上で稼働
  • ネイティブGTK3
  • Windowsランタイムとの通信はSSL経由

といった技術を使っているとしている。もしかしたらLinux上でMS Officeが「very usable」(Barnes)=とても簡単に使えるようになる日もそう遠くないのかもしれない。

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