Linus Torvaldsは5月24日(米国時間)、次期LinuxカーネルLinux 5.7の7本目のリリース候補版となる「Linux 5.7-rc7」を公開した。順調に進めばこれがLinux 5.7に向けた最後のリリース候補版となり、1週間後の5月31日には正式版が公開されることになる。
- Linux 5.7-rc7 -Linus Torvalds
Linusによれば、前回のLinux 5.7-rc6は予想より大きなサイズになってしまったが、rc7に関しては「これまでで最小ではないが、最大でもない。中間のサイズに収まった」とコメントしており、ノーマルな仕上がりとなっているようだ。
開発コミュニティの関心はすでにLinux 5.7の次のバージョンであるLinux 5.8に移っており、新機能やクリーンアップに関しての議論が重ねられているが、Linus自身は今週(5/18週)のもっともエキサイティングなトピックとして、15年ぶりにメインマシンをIntelベースの環境から「AMD Ryzen Threadripper 3970x」CPU搭載のAMDマシンに移行したことを明かしている。現行製品のなかでも最高峰として評価が高いCPUだが、Linusも「allmodconfigのテストビルドを実行したら、以前の環境よりも3倍は速い」と満足しているようだ。次のLinux 5.8に向けて、コミュニティもLinusもウォームアップが開始されつつある。