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2020年8月12日貢献するならテストかパッケージング? CentOS、ユーザアンケートの結果を公開

2020年7月に7年ぶりのWebサイト刷新を行って以来、すでに何本かのブログ記事をポストしているCentOSプロジェクトだが、8月4日付けでポストした「CentOS Community newsletter, August 2020」では、7月末に発生したCentOSおよびRed Hat Enterprise Linuxに影響を与えるGRUB 2ブートローダーの脆弱性(CVE-2020-10713)についての報告に加え、数ヵ月に渡って行ったユーザ調査(アンケート)の結果についても触れられている。

このユーザアンケートの回答結果は7月29日付けのポストに詳細が掲載されている。全回答数は426で、質問項目は4つのみという、シンプルなサーベイだが、Red HatでCentOSプロジェクトを担当するオープンソースコミュニティアーキテクトのRich Bowenは「いくつかの回答結果は我々の予想通りだったが、中には驚くような結果もあった。個人的には、意外と多くのユーザがボランティアで開発に参加したいと答えていたことが驚きで、我々はどうすれば参加できるか、これまでユーザにちゃんと伝える努力をしてこなかった。今後は改めていきたい」とコメントしている。

CentOS Community User Survey Results -Blog.CentOS.org

アンケートの結果は以下の通り(カッコ内は回答数⁠⁠。

  1. CentOSを何に使っているか(複数回答⁠
    • 業務でのソフトウェア開発 … 30.4%(129)
    • 個人/趣味でのソフトウェア開発 … 31.1%(132)
    • 仕事/会社でのサービス提供 … 62.6%(266)
    • 個人/自宅ユースでのサービス提供 … 62.8%(267)
    • デスクトップコンピュータ … 27.5%(117⁠

      ⇒業務でも自宅でもネットワークサービスを提供するためにCentOSを使うと回答した人がもっとも多い一方で、ソフトウェア開発プラットフォームとしての利用も根強い人気

  2. CentOSコミュニティにボランティアとして参加するならどの分野か(アンケート参加者の半数が回答をスキップ⁠
    • テスト … 58.4%(132)
    • パッケージング … 37.6%(85)
    • デザイン … 15.5%(35)
    • プロモーション … 22.1%(50)
    • イベントプランニング … 5.3%(12⁠

      ⇒多くのユーザがテストとパッケージングでの貢献に興味をもっているが、おそらくCentOSのテスト/QA周りのドキュメンテーション/プロセスに改善の余地が多いため

  3. インストールの規模
    • 1 - 5システム … 42.1%(179)
    • 6 - 50システム … 34.6%(147)
    • 51 - 100システム … 8.5%(36)
    • 101 - 1000システム … 10.4%(44)
    • 1000システム以上 … 4.5%(9⁠

      ⇒大規模ユーザ事例には注目が集まりやすいが、実際には大多数のインストレーションが1 - 50以下の小規模システム

  4. アップデートの頻度
    • 毎日 … 19.4%(82)
    • 週ごと … 36.6%(153)
    • 月ごと … 26.8%(113)
    • 新しいリリースごと … 5.2%(22)
    • 上記以下の頻度 … 12.3%(52⁠

      ⇒ほとんどのユーザが1ヵ月に1回以上、うち半数以上が少なくとも週に1回はアップデートを行っており、定期的なアップデートがユーザにとって重要なことを示している

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