GitLabは3月10日、同社のブログに「The new Git default branch name」と題した記事を投稿し、リポジトリのデフォルトブランチを従来の"master"から"main"へと段階的に変更していくプランを明らかにした。IT業界ではここ1、2年、「master/slave」「blacklist/whitelist」など従来から使われてきた用語が差別的であるとして異なる用語への置き換えを進める動きが活発化していたが、GitLabもこの流れに従い、5月22日にリリースが予定されている「GitLab 14.0」ではGitLab上で作成されるすべてのプロジェクトに対し、デフォルトブランチ名に"main"が適用されることになる。
- The new Git default branch name | GitLab
GitLabは2020年6月にリリースされたGit 2.28.0がデフォルトブランチ名をmaster以外に設定可能なオプション(init.defaultBranch)を提供したことを受け、GitLabのユーザがデフォルトブランチ名をmasterからmainに変更する方法を紹介してきた。今回の発表をそうした活動をさらに進めたもので、4月22日にリリースが予定されている「GitLab 13.11」ではmasterでデフォルトブランチが作成される状態のままだが、5月22日予定の「GitLab 14.0」ではデフォルトブランチにmainが適用されるようになる。
GitLabと同様にリポジトリサービスを提供するGitHubやAtlassianなどはすでにデフォルトブランチをmasterからmainへと変更しており、GitLabもこうしたインクルーシブな流れにまもなく追随することになる。