Fedoraプロジェクトは5月13日(米国時間)、開発中の次期リリース「Fedora 35」において、現在のAnacondaインストーラに含まれるオプション「Allow SSH root login with password(パスワードによるrootでのSSHログイン許可)」を削除することを明らかにした。Fedoraは2019年からデフォルトでのSSH越しのパスワードによるrootログインを無効にしていたが、このアップデートにより完全にサポートを終了することになる。
- Drop the the "Allow SSH root login with password" option from the installer GUI -Fedora Project
アップストリームのOpenSHHプロジェクトでは、セキュリティ上の理由により2015年からパスワードベースのrootログインは無効化されていたが、Fedoraでは2019年まで「SSHログインから別のログイン方法(キー認証、ユーザ認証など)に移行するためのツールが十分に揃っていない」として、アップストリームをリバートしてパスワードベースでのSSHログインを提供していた。しかし2019年からはデフォルトで無効化、「Allow SSH root login with password」はオプションとしての提供にとどまっていたが、ついにこれも終了することになる。