openSUSEプロジェクトは6月8日(ドイツ時間)、SUSEファミリのより広範なハードウェアサポートを図るためのプロジェクト「FrontRunner」の概要をアナウンスした。
- New Rebuilds Look to Advance New Hardware -openSUSE News
FrontRunnerはopenSUSEプロジェクトが2月にスタートした「openSUSE Step(以下、Step)」プロジェクトに含まれるイニシアティブ。StepはSLSのソースコードをリビルドし、SLSではサポートされていないアーキテクチャ(x86_32、armv7hlなど)をopenSUSE Leapでサポート可能にする中間物(intemidiate building block)として機能する。現在、SLSのバージョンにあわせ、Step 15/15-SP1/15-SP2/15-SP3の4つのバージョンが存在する。
これに対しFrontRunnerでは、これまでStepではビルドしていなかったSLEの最新のパッチなども含め、すべてのソースコードをシングルレイヤでビルドすることで、より精度の高い最先端のフィードバックをSLSに対して行う。古いアーキテクチャのサポートが求められるopenSUSEに対してはStepで、より最新のハードウェアへのきめ細かい対応が望まれるSLSに対してはFrontRunnerで、という使い分けでSUSEファミリ内のハードウェアサポート拡充を図っていく。