SUSEは1月19日、同社が開発する「openSUSE」や「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」だけではなく「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」や「CentOS」など複数のLinuxディストリビューションが混在したエンタープライズ環境をサポートする「SUSE Liberty Linux」プログラムを発表した。
- SUSE Liberty Linux – Securing your Linux future without vendor lock in -SUSE Communities
SUSE Liberty LinuxはSUSEを含む複数のベンダから構成されるLinux環境を、ワンストップでサポートすることを掲げており、グローバルに分散したSUSEのサポートチームが各国の言語で24時間/365日体制で問題の特定から解決まで責任をもって対応することを表明している。また、ヘテロジニアスな環境を自動で管理するツールとして「SUSE Manager」を採用し、導入コストの最小化やデプロイ時間の削減、DevOpsの推進などを図るとしている。
ヘテロジニアスな環境ではセキュリティアップデートやメンテナンスパッチの適用が運用上の大きな課題になるが、SUSE Liberty Linuxでは1つのサポート窓口で複数のOSのサポートを行うことを明言しており、セキュアなエンタープライズ環境の維持がしやすいことを強調する。2021年12月末でRed Hatによるサポートが終了したCentOSもサポート対象として明記されていることから、OS環境のマイグレーションに悩むエンタープライズのサポートもターゲットとしているようだ。
もっともSUSE Liberty Linuxに関しての詳細(価格、サポート開始時期)は現時点では明らかになっておらず、プロダクトページもエラー表示のままである(※)。今後の情報開示が待たれるところだ。