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2022年4月26日圧縮アルゴリズム「Zstd」、Linux 5.19のファームウェア圧縮で採用へ

Facebookが開発したリアルタイム圧縮アルゴリズム「Zstandard(Zstd⁠⁠」は高速なデータ圧縮/解凍、さらに独自のトレーニングモードによる辞書生成機能を使った高い圧縮率が人気となっており、UbuntuやFedoraといった主要なLinuxディストリビューションもパッケージ圧縮にZstdを採用している。

Linuxカーネルも2020年10月リリースの「Linux 5.9」からカーネルイメージの圧縮にZstdをサポートしたが、その当時から一部の開発者からカーネルイメージだけでなくファームウェアの圧縮でもZstdを適用すべきという意見が上がっていた。その要望はどうやら現在リリースに向けて開発中の「Linux 5.18」の次にあたる「Linux 5.19」で実現しそうだ。

4月22日、カーネルメンテナーのGreg Kroah-Hartmanが次期カーネルのコアドライバを待機させるgitツリーに、ファームウェアの圧縮にZstdをサポートするパッチ(オーサーはSUSEの岩井隆氏)を追加している。

 
firmware: Add the support for ZSTD-compressed firmware files -git.kernel.org

岩井氏のコメントによれば、ZstdはAPIでヘッダからオリジナルの解凍サイズを取得できるので、XZに比較してシンプルなコーディングで済んだという。順調に開発が進めば、Linux 5.18のリリース直後(5月後半ごろ)からマージが開始することになる。

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