Ubuntu Weekly Topics

2008年9月5日号Full Circle Magazine 第16号、Debian-Ubuntu BOF、help.ubuntu.comの新テーマ、OO.o 3.0のテスト

Full Circle Magazineの第16号が発行されました

8月30日にFull Circle Magazineの第16号が発行されました。次のトピックなどが掲載されています。

  • “コマンド⁠に関する初心者向けの簡単な解説の第3回、今回はファイルやディレクトリの作成・移動・名前変更・削除といった基本的な操作に関する説明です
  • 最低限の機能のみが揃ったMinimal CDイメージをベースに、必要なソフトウェアのみをインストールし、Remastersysを使って独自のUbuntuインストールCDを作成する方法の解説
  • サーバインストール記事の最終回、今回はeGroupWareのユーザ管理と文書管理システムであるQuoteroのインストール方法を紹介します
  • フォトレタッチソフトであるGIMPの使い方を紹介する記事の第5弾、今回は長さの単位とその測り方、そして切り取りツールの使い方に関する解説です
  • さまざまな壁紙やテーマ、マウスカーソルなどUbuntuの見た目をカスタマイズするためのファイルを提供するgnome-looks.orgの利用方法と、そこからダウンロードした各々のファイルの使い方を解説する記事
  • MOTUであるJamie Strandbogeへのインタビュー
  • 今月のTOP 5はTwitterクライアントの紹介です
  • 読者投稿コーナーやQ&A、その他連載記事

Debian-Ubuntu BOFの参加方法

先週先々週もお伝えしましたが、9月11日、12日に東京都の中野サンプラザで開催されるJapan Linux Conference 2008に、Ubuntu Japanese TeamもDebian JP Projectと共同でセッション(BOF)を開催します公式アナウンス⁠。

セッションの時刻は11日(木)の19:00から20:30まで、講演タイトルは「Debian/Ubuntuの立ち位置と日本でのコミュニティ活動の連携について」です。セッション自体に特に参加資格や費用はありません。Debian/Ubuntuやその2つの関係について少しでも興味のある方ならどなたでも歓迎いたします。

Japan Linux Conferenceは、Linuxに関するさまざまな論文発表や議論を行う場です。Japan Linux Conference自体の参加方法については、こちらのページを参照してください。

help.ubuntu.comの新しいテーマ

ドキュメンテーションチームのメンバであるMatthew Eastが、help.ubuntu.comの新しいテーマの候補を公開しています。これまでページ上部に表示されていたWikiのツールバーは、ログインした状態だと常にウィンドウの下部に(ブラウザのステータスバーの上に)表示されるようになります。

またテーマファイルも配布されていますので、MoinMoin 1.6以降の環境であれば手元で確認することも可能です。

OpenOffice.org 3.0パッケージのテスト

OpenOffice.orgのUbuntu用パッケージの作成を手がけているChris Cheneyは、現在ベータテスト中でそろそろリリース候補版が提供される予定のOpenOffice.org 3.0のパッケージを、LaunchpadのPPAを使って公開し、テストを呼びかけています

次期UbuntuであるIntrepid Ibexでは、今秋リリース予定のOpenOffice.org 3.0を採用する予定です。この3.0はMicrosoft Office 2007で作られたファイルも読み込めるようになったりと、さまざまな機能が実装・改善されています。

ただし、3.0のリリース予定日は9月16日ごろと予想されて来ましたが、最近は9月中のリリースも危ぶまれている状態です。そこで、Intrepidでは今のところ8.04と同じ2.4.1ベースのパッケージのみを用意し、3.0のリリース日が確定次第、3.0パッケージを提供することとなりました。

リリース日が確定するまでの間も、より多くのテストができるようにPPAでの公開となったわけです。

日本の公式アーカイブミラーサーバが切り替わりました

パッケージ配布サーバの日本公式ミラーサーバ(jp.archive.ubuntu.com)は、一年程前から慢性的に不調が続いていましたが、8月8日に富山大学提供のサーバに切り替わりました。その後、先々週にもお伝えしたとおり、正式アナウンス前に幅広いテストを募集しましたが特に問題が発生しなかったため、正式に切り替わりました

富山大学提供のサーバはUbuntu Japanese Teamのメンバも管理を担当しているため、問題が発生した場合はより迅速に対応できます。もしアップデート時などに、アーカイブサーバに起因するなんらかの問題に遭遇された場合は、Japanese Teamのメーリングリスト(ubuntu-jp@lists.ubuntu.com)などにご連絡ください。

Ubuntu Weekly Newsletter #106が発行されました

9月1日に、Ubuntu Weekly Newsletter #106が発行されました。

コミュニティニュース

前回紹介した、Ubuntu Developer Weekの話、Intrepidに関する話題、identi.caを使ったニュース配信の話などが紹介されています。

  • Ubuntuの開発版であるIntrepid Ibexは、8月29日にFeatureFreezeが行われました。これにより、Intrepidのパッケージのバージョンをあげる場合は、FeatureFreeze Exceptionというプロセスにて、そのバージョンアップが本当に必要であるかどうかを審査しなければなりません。今後は、新機能の追加よりも不具合の修正が優先されます。また、これまでの成果をまとめたAlpha 5が9月5日付けでリリースされる予定です。
  • 先週もお伝えした、IntrepidのLinuxカーネルのバージョンを予定よりも一つあげて2.6.27を採用してはどうかという話の続きです。Intrepidではすでに2.6.27が採用され、より多くの人にテストをしてもらうよう、カーネルチームが告知を行っています
  • XfceはXubuntuで採用しているデスクトップ環境です。Xubuntuの開発チームは、このXfceの最新開発版であるXfce 4.6betaのPPAリポジトリを公開しました
  • Jorge CastroはTwitterの代替サービスであるidenti.caに、Ubuntuニュース配信専用のアカウントを作成し、Ubuntu関係のさまざまな情報を配信するように設定しました

その他のニュース

インターネット上でUbuntuに言及する記事として、以下の記事が紹介されています。

  • Dellが新興国をメインターゲットにした、Ubuntu 8.04 LTSのプリインストールも可能な2種類のデスクトップPCと2種類のノートPCをリリースすることを伝えるBetaNewsの記事
  • ドイツのテレビ局やラジオ局では単なるコストカットだけでなく、内部の専門家による好みによって、Linuxディストリビューションが採用されつつあるというアナリストの記事を元に、コミュニティベースのディストリビューションの将来について語るInfoWorldの記事

フォーラムニュース

今週のインタビューは、おやすみです。

また、今週のチュートリアルでは、Ubuntu 8.04 LTSをクリーンインストールした状態から、さまざまなパッケージをインストールし、カスタマイズしていく手順を紹介しています。テーマやアイコンの配布サイトも紹介されているので、Ubuntuの見た目を変えたいだけの人にも参考になるでしょう。

今週のセキュリティアップデート

8月27日から9月2日までに、下記のセキュリティアップデートが行われました。

8月27日
9月2日

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