10.04の開発方針のまとめ
UbuntuプロジェクトのCTOであるMatt Zimmermanによる
主な特性は次の通りです。
- (通常のリリースで行われているDebian sidからのimportではなく)
testingからimportする [1]。 - 新機能の取り込みは限定的に行う。
- コア部分への変更は行わない。
- 完全な新規コードの投入を少なくすることにより、
アルファリリースの期間を短くする (ベータテスト期間を長く取る)。通常のリリースでは1回だけ行うベータリリースを2回行う。 - Debianのfreezeとタイミングをそろえ、
Debianのリリース版とUbuntuで同じバージョンのパッケージが利用されるようにする。
端的には、
Mark ShuttleworthがUbuntuの製品開発に専念
すでに多くのメディアが伝えていますが、
この権限委譲に関する質疑応答がCanonical Blogに掲載されています。また、
Ubuntu Weekly Newsletter #173
Ubuntu Weekly Newsletter #173がリリースされています。
その他のニュース
- Launchpad上で新規に翻訳のセットアップを行う方法。
- Launchpad上で
「This bug affects me」 リンクをクリックした人数を知ることができるようになりました。 - 9.
10で行われたUpstart native jobと既存のSysVinitからのマイグレーションを含む、 Ubuntuで行われた大きな変更5つについて。 - Ubuntuを使う30の理由。
今週のセキュリティアップデート
- usn-873-1・
usn-874-1:Firefoxのセキュリティアップデート - https://
lists. ubuntu. com/ archives/ ubuntu-security-announce/ 2009-December/ 001016. html - https://
lists. ubuntu. com/ archives/ ubuntu-security-announce/ 2009-December/ 001017. html - Firefox 3.
0を採用する8. 04LTS・ 8. 10・ 9. 04と、 Firefox3. 5を採用する9. 10のそれぞれにアップデータがリリースされています。Firefox 3. 0.16 ・3. 5.6 に相当するアップデートです。 - 対処方法:アップデータを適用した上で、
Firefoxを再起動してください。XULrunnerを利用したアプリケーションを動作させている場合、 そちらの再起動も必要です。 - 備考:PPAなどから独自に新しいバージョンのFirefoxを導入している場合、
提供元リポジトリの更新を確認してください。
- https://
- usn-875-1:Red Hat Cluster Suiteのセキュリティアップデート
- https://
lists. ubuntu. com/ archives/ ubuntu-security-announce/ 2009-December/ 001015. html - 6.
06 LTS・ 8. 04 LTS・ 8. 10用のアップデータがリリースされています。CVE-2008-4192, CVE-2008-4579, CVE-2008-4580, CVE-2008-6552, CVE-2008-6560を修正します。 - CVE-2008-4192, CVE-2008-4579, CVE-2008-4580, CVE-2008-6552はいずれもシンボリックリンクの取り扱いに関する問題で、
リンク先のファイルを破壊・ 修正させることが可能な問題です (たとえばDebian bug#496374)。 - CVE-2008-6560はCMANインターフェースの問題で、
不正な設定ファイルが読み込まれた際にシステムのCPU・ メモリリソースを食い尽くしてしまう問題です。これにより、 クラスタ設定を変更できるユーザーがDoSを引き起こすことが可能でした。 - 対処方法:通常の場合、
アップデータを適用することで問題を解決できます。
- https://