stonking(Ubuntu 26.10)の開発; BetaのリリースとFinal Freeze
stonkingのBetaがリリースされ、そのままFinal Freezeに突入しました。予定通りにすべてのプロセスが完了した場合、10月15日(現地時間)にリリースとなる見込みです。
タイミング的な問題から、7.3カーネルがRCフェーズのままリリースされる(そしてリリース後に正式版に差し替えられる)可能性があります。また並行してtest rebuildも行われており、全体的にきわめて慌ただしい形でのリリースとなりそうです。
またリリース目前ということもあり、リリースノートの充実だけでなく、今回の開発フェーズの振り返り記事が複数作成されています。
まず一つ目はセキュリティに関する振り返りで、GRUBの攻撃界面の削減[1]、TPMベースの暗号化の対象拡充、coreutilsの完全なRust化、OpenSSL 4.0とOpenSSH 10.5への更新(SSLv3の完全撤廃を含む)、dbus-daemonからdbus-brokerへの切り替え、RustベースのNTPdの導入、authdのMicrosoft Accountへの対応、Mynaの導入(ローカルで完結できる音声入力)、カーネル7.3の導入といったことに触れられています。
同様にRustの26.10における現状もまとめられており、rust-coreutils 0.12が導入されていること、そしてSequoia PGP(RustによるPGP実装)が導入されていること、Rust向けdevpackが登場したことが紹介されています。
stonkingは全体的に、チャレンジングな変更、つまりLTSではできない変更を取り込んだり、あるいはLTSまで時間があるタイミングでしかできない実験が行われるリリースとなりそうです。
その他のニュース
- 「Ubuntu 26.10リリース記念オフラインミーティング26.11」を2026/11/21(土)にSHIFT新宿第1オフィスで開催予定です(開場12:00)。一方ではセミナーを行いながら、他方ではハッカソンを行うという雑然とした空気とともに、Ubuntuの魅力を語って頂ければ幸いです。参加にはConnpassで申し込みをお願いします。
- 非Rust版sudoを利用していた環境からsudo.rs(Rust版sudo)を使う環境にアップグレードした場合、設定で「authenticate」(実行時に認証を要求するかどうかを設定するもの)を用いていた環境では、解釈に失敗するのでsudoが実行できなくなりうるという問題について[2]。
- 「git ubuntu deltarebase」サブコマンドを用いることで、Debianからのマージを簡単に行えるようになったという話。