あけましておめでとうございます。
gihyo.
IPv4アドレス枯渇とIPv6
2011年のインターネットインフラで最も注目されるのは、
IPv4アドレス枯渇は、
しかし、
IPv4アドレスの新規割り振りができなくなっても、
2011年は、
児童ポルノブロッキング
2011年4月には、
これまでフィルタリングはありましたが、
日本国内ISPによるブロッキングが開始されるまでの大まかな流れとしては、
2008年に
その後、
2010年に安心ネットづくり促進協議会児童ポルノ対策部会法的問題検討サブワーキンググループが
2010年9月から2011年3月までブロッキングを行うことを検討しているISPが試験運用を行い、
児童ポルノを取り締まるということそのものは正しいだと思いますし、
その他もろもろ
この他にも、
- インターネットへの監視、
検閲、 傍受が世界中で強化 各国政府が自国内のインターネットを制御することに対する要求が高まり、
ネットを制御する技術が徐々に熟練していくことで、 監視、 検閲、 傍受の体制が世界中で整えられて行くものと思われます。これは網だけの話ではなく、 SkypeやBlackberryなどを含めて、 非常に多くの試みが話題になりそうです。 - 郊外型データセンターの竣工
さくらインターネットの石狩データセンター、
IIJの松江データセンターパークが2011年中に竣工予定です。外気冷却を利用した郊外型データセンターの動向は、 日本におけるデータセンターのありかたの鍵になるかも知れません。 - 動画トラフィックの
「重み」 動画がますます流行るだろうと思われます。動画は非常に大きなトラフィックを発生させますが、
その 「重み」 がインターネットインフラ各所に軋みを生みそうです。その軋みは技術面だけではなく、 インターネット上の組織間での勢力争いにも影響を与えそうです。 - ネット中立性議論が議論から行動へ
これは主にアメリカでの話になると思いますが、
Comcastなどによって、 ネット中立性議論に関連しそうな動き (事件) がありそうです。今までのネット中立性は議論が中心だった印象がありますが、 徐々に実力行使が増えて行き、 インターネットにおける新しい力関係が構築されていくのかも知れません。 - キャリアによる100GbEサービスの開始
5年かかった100GbEの規格化もようやく終了し、
100GbE製品が登場するようになったことで、 キャリアも100GbE伝送サービスを開始するものと思われます。価格が高めになると思われるため、 当初はあまり勢いが出ず、 100GbEインターフェースや100GbEサービスが多く売れるには年単位の時間がかかると推測されますが、 2011年は100GbEまわりでいろいろと開始される年になりそうです。
とはいえ、なってみなければわからない
個人的な予想はこんな感じです。ただ、
Webプログラミングやソーシャルメディアが話題の中心になることが多い今日この頃ですが、
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。