2007年を振り返って
私にとっての2007年最大のトピックは、
私がPuppetを知った当時は日本語でのまとまった情報がほとんどなかったのですが、
2008年のオープンソースによるシステム管理
2008年の私的注目ツール
Puppetは、
また、
そこで2008年には、
- Cobbler
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PXEブートを利用して自動インストールを行うためには、
dhcpd, tftpd, httpd等のインストールや設定が必要となりますが、 これらを全部まとめて簡単に設定・ 管理するためのツールがRed Hat Emerging Technologies GroupのプロジェクトのひとつであるCobblerです。これにより、 Puppetの対象範囲外であるOSの自動インストールをカバーすることができます。 Cobblerに関しては、
インストールや基本的な設定に関する情報やオフィシャルドキュメントの日本語訳サイトなど、 日本語の情報も充実しています。 - Stateless Linux
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Stateless Linuxは中央で一元管理されたOSのルートイメージを用いてマシンを動作させるための仕組みで、
ITproに詳細な解説記事が載っています。 その名の通り
「ステートレス」 であるため、 ルートイメージはリードオンリーでマウントされ、 個別マシンの状態が保持されませんが、 SSHキーなど、 運用上個別マシンのステートを保持する必要がある部分では、 Puppetを利用した管理が行われています。 - PRM
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PRM
(Puppet Recipe Manager) はPuppetのマニフェストレシピを中央のリポジトリで共有し、自サイトへのダウンロードやアップデート、 レシピファイルの管理を行うためのツールです。yumやaptといったパッケージ管理システムのPuppetマニフェスト版、 と捉えることができます。 これにより、
他の誰かが作成したマニフェストレシピを簡単に再利用できるようになります。 - Cft
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Cft
(「シフト」 と読みます) はシステムへの変更をPuppetマニフェスト形式で記録するためのツールです。CftウェブサイトのEXAMPLEをご覧頂ければ、 どんなツールか感触はつかめると思います。 これにより、
Puppetマニフェストの生成が楽にできるようになります。
静的なシステム管理と動的なシステム管理
Puppetと上で挙げたツールを組み合わせることにより、
ところが現実には、
こういった目的には、
現在私が動的なシステム管理を行うためのツールとして注目しているのが、
- 複数のサーバに対して、
何らかの処理を一括でまとめて実行して結果が取得できる (たとえば、 yum でパッケージをインストール) - 「何らかの処理」
の部分は、 モジュールで拡張できる - 「何らかの処理」
はコマンドラインから実行して単に結果を表示、 ということもできるし、 Python API でプログラマブルに処理することもできる - クライアント/サーバアーキテクチャ
もう少し詳細な情報を私のTrac Wikiに簡単にまとめていますので、
というわけで2008年は、