FreeBSDプロジェクトから2015年第3四半期における活動報告
Reroot、11-RELEASEおよび10.3-RELEASEで登場
これまでのFreeBSDであれば、
この新しい機能は
Root Remount
- システムの一部に関してシャットダウン処理を実施
- 実行中のプロセスをすべて終了
- 現在のrootファイルシステムをアンマウント
- 一部のブート処理を実施
- 新しいrootファイルシステムをマウント
- initを実行
- 起動スクリプト経由で各起動処理を実施
このように、
この機能はカーネル側の処理がすでにFreeBSD 11-CURRENTにコミットされています。ユーザランド側の処理はステータスレポートを提出した段階ではコミットしていないということですが、
noshプロジェクト - 包括的システム管理ツール
システムの初期化、
「noshプロジェクト」
- The nosh package
- The nosh FreeBSD binary packages
- The timorous admin's installation how-to
- The timorous admin's installation how-to
- The nosh roadmap
- The nosh command and tool list
- nosh Guide
FreeBSDはシステムの起動にinit(8)とrc(8)を使っています。それぞれの機能はシンプルです。これに対して中央集権的に単一のソフトウェアがさまざまなサービスなどを制御するのがMac OS Xで活用されているlaunchd(8)です。ここ数年、
systemd(8)は単一のプログラムがシステムの管理に関して目的の異なる複数の機能を持ち大きくなりすぎるということから、
しかしlaunchd(8)の移植に関しても、
ドキュメントやツールを読む限り、
- FreeBSDライセンスまたはこれと相性の良いライセンスで開発
- daemontoolsのニュアンスを強く含んでいる
- 既存の設定ファイルや制御スクリプトと高い互換性がある
- *BSD向けに開発がはじまったプロジェクトだが、
*BSDのみならずLinuxにも対応 - すでに注目に値できるほど実装が進んでいる
といった特徴を持ちつつ開発しているもののようにみえます。この手のツールはこれまで登場してはいずれ開発されなくなってメインストリームから静かに消えていくといったことがありました。そうした消えていったプロジェクトと比べると、
現時点ではnoshがベースシステムにマージされるといった強い理由を見つけることはできませんが、
96コアARMv8プロセッサに対応
FreeBSD Foundation、
ARMはこれまで消費電力の低さなどからモバイルデバイスや組み込み機器などで使われてきましたが、
ZFSアップデート
この四半期の間に多くのマージが実施され最新のコードにアップデートされました。このアップデートによって次のような機能が実現しています。
- デフォルトの圧縮アルゴリズムをLZ4へ変更
- より高速なsend/
reveive機能を実現するようにプリフェッチ機能を改善 - L2ARCで使用されるメモリの使用量を約50%削減
- I/
Oアグレゲーションの機能を向上 - send/
receiveストリームにおけるチェックサム機能をより細粒化 - 多くのデータセットを内包したプールのインポートにかかる時間を短縮
- プレディクティブプリフェッチをよりシンプルに変更
これら変更はすでに11-CURRENTにコミットされているほか、
FreeBSD勉強会 告知
第46回 11月20日(金)19:00~ The Design and Implementation of the FreeBSD Operating System (2nd Edition) 読書会 第11回目 P.121 The scheduler implements round-robin…~
The Design and Implementation of the FreeBSD Operating System (2nd Edition)の読書会です。読書会11回目の今回はハードカバーでP.
第47回 12月22日(火)19:00~ ライトニングトーク×FreeBSD忘年会’15!
今やっていることがある、
後藤からは発表の冒頭、