BSDCan 2016年6月8日~11日
カナダのオタワで開催されるBSDCan 2016のオンライン登録が開始されました。今回はBSDCan 2016に参加する場合に知っておくとよいトラベル情報などをお伝えします。
BSDCanは毎年6月(以前は5月でした)にカナダの首都オタワにあるオタワ大学で開催されている*BSD関連の国際会議です。2日間のチュートリアルと2日間の発表、これに併設する形でデベロッパサミットやソーシャルイベントが開催されます。日本から参加する*BSD関連カンファレンスとしては比較的参加しやすいと思います。米国からの参加が多く、多くの主要デベロッパと会うことができます。
BSDCan 2016に参加するときは、事前にオンライン登録および支払を済ませておいてください。支払はクレジットカードまたはPayPalが利用できます。後半二日間の参加が基本で、前日二日間の間のチュートリアルに参加したり、併設されるデベロッパサミットなどに参加する場合にはそれぞれ追加で支払が必要です。オンライン登録の段階で選択できます。
たしか現地で現金による支払いもできたような気がしますが(できなかったかも)、確保する部屋のサイズやランチパックの数などもあるので、かならず事前登録してください。登録自体で困ることはそれほどないと思います。
飛行機とホテル
予算が充分にあるならANAかJALでオタワへ向かう便を確保すればよいと思います。安い予算のほうが好ましいならAIR CANADAの便を予約するのがよいでしょう。最近は機内設備も充実してきていますし、AIR CANADAでの渡航ならそれなりに無難です。今年の3月15日以降、空路でカナダに入国する場合、事前に電子渡航認証(eTA:Electronic Travel Authorization)の取得が必要になりました。オンラインで申請できますので、かならず事前に申請しておいてください。また、一旦米国を経由してカナダに入る便を取った場合にはESTAの申請も必要になりますので渡航前に申請と支払を済ませておいてください。
もっと安くしたいならいろいろ手を使うことになりますが、それなりにリスクも高くなることは覚えておきましょう。
ホテルはオタワ大学にレジデンスがありますので、これを予約するのが無難です。レジデンスには朝食は含まれていません。レジデンスの予約は常時開いているので、早めに予約するようにしてください。2ベッドルームを2人でシェアすると安く済みます。さらに6月7日〜6月11日は値下げ価格になっています。予約時にブッキングコードとして「BSDCAN2016」を指定してください。ただし、ブッキングコードが指定できるのは5月9日までなので、早めに予約してください。
オタワ大学の周辺にはいくつもホテルがありますので、通常のホテルがよい場合にはそちらを予約してください。複数名で参加する場合にはスイート系の部屋を確保してシェアすると安く済ませることができます。
空港とオタワ大学の間の移動
空港と大学の間はタクシーかバスで移動できます。とくにこだわらない場合にはタクシーで移動すればよいでしょう。あらかじめ宿泊するホテルの情報を印刷しておいて、運転手に渡せばよいと思います。タクシーにはチップを乗せるのが通例です。10~20%くらです。空港と大学の間をタクシーで移動する場合、下一桁の値段を繰り上げた金額を渡せばよいでしょう。
空港に到着する時間、または空港へ向かう時間によってはタクシーではなくバスで移動することもできます。空港からバスに乗る場合には先に空港内のチケットカウンターでチケットを購入してからバスに乗ります。大学から空港にバスで向かう場合も、先に近くのショップやコンビニエンスストアでバスチケットを購入しておく必要があります。乗ってから降りるときに現金で支払うことはできませんので注意してください。バスはタクシーに比べると桁違いに安いので、安く抑えたいならバスの利用を検討してみてください。
露店といったお店以外ではだいたいクレジットカードが使えますのでクレジットカードを用意しておけば充分ですが、日本の空港で1万円をカナダドル両替しておくと何かあった場合に便利です。
セッションを選んでおく / チュートリアルを活用する
あらかじめどのセッションに参加するのか決めておくとよいと思います。
また、前日2日間に開催されるチュートリアルに興味のあるものがあるなら参加することをお勧めします。まとまった知識が得られますので、自分で資料を漁って学ぶよりも効率よく学べます。参加したいチュートリアルがあった場合にはオンライン参加登録時に申し込んでください。
食事・土産・買い物など
レストランやお土産屋は大学から10分~20分ほど歩いた場所にまとまっています。初めてBSDCanを訪れる場合には「地球の歩き方」を購入するなどして、簡単に周辺の地理情報を得ておきましょう。だいたいそのあたりで食事やお土産は事足りると思います。日本であまり見ないものとなると、メープルで作った砂糖やバターなど、それにメープルのフレーバーがついた紅茶やコーヒーがお土産にはよいかもしれません。
最近オタワにも100円ショップのような1ドルショップができました。潰れていなければ今年も買い物ができると思います。生活に必要になるもので持っていくのが面倒なものや、全部キャリーオンで持っていきたいから持って行けないもの(ひげ剃りとか、場合によってはワインオープナーとか)はそのあたりで買えばよいと思います。
24時間開いているスーパーや、スーパーの近くには大手の酒屋などもありますので、一通り生活に困ることはないと思います。それほど大量に旅装していかなくても、必要なものは現地で調達できると思います。日本ではあまり手に入らないシードルも何種類も売っているので、お酒を飲む方にはお勧めです。
経験が活きるBSDCan
BSDCanは毎年同じ場所で開催されていますので、一度経験しておくと2回目以降の参加はだいぶ楽になると思います。これと比べてEuroBSDConは毎年開催される国が違いますし、サンフランシスコで開催される*BSD系のイベントもだいたい開催場所が違います。BSDCanは海外で開催される*BSDカンファレンスの中ではもっとも参加しやすいと思いますので、ぜひ参加を検討してみてください。
FreeBSD勉強会 告知
第52回 5月26日(木)19:00~ FreeBSD翻訳に貢献しよう!基本的なツールの使い方
ソースコードが読めないからドライバを書いたりカーネルを書き換えたりできないし、新しくportsを作るのもちょっと難しい……そう思ってはいませんか? プロジェクトに貢献するのはなにもソースコードだけではありません。FreeBSDにはFreeBSD Handbookという優れたドキュメントがあります。このドキュメントを翻訳するだけでも、多くの日本のユーザに貢献することになります。
FreeBSD Docチームは最近POの機能を取り込んだ翻訳システムを構築して活用しています。このシステムを導入する前に比べると自動化できる部分も増えましたし、システマティックに変更部分を判断することもやりやすくなりました。こうした新しい翻訳作業に関してdocチームは各国で開催されるカンファレンスやサミットでチュートリアルを開催するなど、こうした仕組みを広く伝える取り組みをおこなっています。
今回の勉強会では、翻訳するにあたって使われているツールやサービスについて紹介したり、実際にどうやって作業を行っているのかの紹介を実施します。実際に翻訳作業をするわけではなくても、新しいドキュメント管理の方法を学ぶという上でも役に立つのではないかと思います。多くの方のご参加をお待ちしております :)
参加申請はこちらから。
第53回 6月22日(水)19:00~ ZFSマスターベーシックス
ストレージシステムや仮想化システムのファイルシステムとしてデファクトスタンダードになりつつあるZFS。FreeBSDでネイティブに動作するファイルシステムで、FreeBSDをストレージシステムや仮想化システムのオペレーティングシステムとして採用する強い同期になっています。
ZFSについては聞いたことはあるけど使ったことはない、どんなものか知りたい、使ってみたい、という方向けの勉強会です。ZFSの概要や基本的な使い方などを紹介します。
参加申請はこちらから。