LibreSSL 2.4.0登場
OpenBSDプロジェクトからLibreSSLの最新版となる
LibreSSLの2.
「LibreSSL 2.
- CMakeビルドインフラの改善
(Solaris、 mingw-w64、 Cygwin、 HP-UXサポート含む) - bn_
wexpand()コールに関するエラーハンドリング処理の追加 - 解放されたASN.
1オブジェクトに対してexplicit_ bzero()コールを実施 - X509_*set_
object()関数においてアロケーションに失敗した場合に0を返す問題を修正 - IETF ChaCha20-Poly1305暗号処理を実装
- EVP_
aead_ chacha20_ poly1305()のデフォルト実装をIETFバージョンへ変更 - openssl(1)における^Cハンドル時のパスワードプロンプト回りの表示処理を改善
- EVP_[Cipher|Encrypt|Decrypt]_Finalの内部での使用を非推奨化
OpenBSDプロジェクトではLibreSSLの開発を継続しており、
LibreSSL 2.3.5公開
OpenBSDプロジェクトはLibreSSL 2.
LibreSSLのサポート
LibreSSLは基本的にOpenBSDのブランチで開発が進められています。最新のリリース版に含まれているLibreSSLが安定版として公開され、
執筆段階でLibreSSLがサポートしているオペレーティングシステムおよびバージョンは、
- FreeBSD 9.
2+ - NetBSD 7.
0+ - Mac OS X 10.
8+ - Linuxカーネル 3.
17+ - Solaris 11+
- AIX 5.
3+ - Microsoft Windows XP+ (32ビット版/64ビット版)
- Wine (32ビット版/64ビット版)
- Mingw-w64 (Visual Studio 2013+でビルドされたもの)
- Cygwin (Visual Studio 2013+でビルドされたもの)
OpenBSDはほぼ半年に一回のペースでリリースエンジニアリングを実施していますので、
LibreSSLはOpenSSLのセキュリティ脆弱性Heartbleedの発見を契機に開発がスタートしたプロジェクトです。当時のOpenSSLのコードをベースに開発が進められましたが、
LibreSSLはこれまでOpenSSLを採用してきたプロジェクトにおいて重要な代替候補として採用されるに至っています。LibreSSLを採用するソフトウェアやプロジェクトは今後も増えるのではないかと見られます。
FreeBSD勉強会 告知
第53回 6月22日(水) 19:00~ ZFSマスターベーシックス
ストレージシステムや仮想化システムのファイルシステムとしてデファクトスタンダードになりつつあるZFS。FreeBSDでネイティブに動作するファイルシステムで、
ZFSについては聞いたことはあるけど使ったことはない、
参加申請はこちらから。
第54回 7月14日(木) 19:00~ ZFSアドバンスベーシックス
ストレージシステムや仮想化システムのファイルシステムとしてデファクトスタンダードになりつつあるZFS。FreeBSDでネイティブに動作するファイルシステムで、
今回は前回より先に進んで、
参加申請はこちらから。