ルーティングテーブルを従来のBSD RadixからARTに変更する理由はこのためです。具体的にどのようにパフォーマンスが代わったのかが、「Grenadille - ART single thread performances」に掲載されました。今後ARTのパフォーマンスについていくつか記事が書かれるようですが、今回公開された文書はBGPサーバを構築し、シングルスレッドでのパフォーマンスおよびメモリ消費量の違いについて検証するといった内容になっています。
パフォーマンス向上とメモリ消費量拡大
「Grenadille - ART single thread performances」ではBSD Radixに対してART 8/4/4/4/4/4/4、ART 8/8/8/8、ART 16/8/8が比較されています。ARTを導入するにあたってはART 8/4/4/4/4/4/4はあまり意味がないように思いますが、これはメモリ消費用がBSD Radixに近いということで比較対象として掲載されているということです。