ネットワークインターフェースチェック
ネットワークインターフェースでどの程度のトラフィックが発生しているのかはnetstat(1)コマンドで確認できます。次のようにnetstat(1)を実行すると、もっともよく使われているネットワークインターフェースの通信量を表示させることができます。特にinputとoutputのbytesの部分を参考にしてください。
システムに複数のネットワークインターフェースが存在している場合、上記方法では個別に正確な値を知ることができせん。その場合には次のように-Iにネットワークインターフェースの名前を指定してnetstat(1)コマンドを実行します。この方法であればネットワークインターフェースごとのトラフィック情報を表示させることができます。
ネットワークプロトコルごとにシステム全体の統計情報を見るにはnetstat(1)コマンドに-sオプションを指定します。-sオプションを指定するとシステム全体の統計情報を出力させることができます。ただし、この出力はかなりの量になりますので、そのままだと扱いにくいところがあります。
出力に含まれている単語から必要な情報に絞り込むことができます。たとえば、ネットワークの飽和具合を表示させたい場合には、netstat -sの出力を次のようなキーワードを指定して絞込みます。
エラーに絞って統計情報を表示させるのであれば、次のようなキーワードで絞り込みをかけます。
ネットワークの負荷が低い段階では気にならないことが多いのですが、トラフィックが多くなってくるとエラーの発生率がいきなり跳ね上がるとか、そういったことが発生することがあります。ドライバに問題があったりカーネル側に問題があることもありますが、チップそのものの性能限界であることもあります。問題が発生する前後などでnetstat(1)経由で統計情報を取得して比較してみるとどういったことが発生しているのかを調べやすくなります。
これ以上細かく調べたいとか、パースペクティブを変更してデータを整理したい場合にはDTraceを使います。ここまでの情報で足りる場合にはnetstat(1)コマンドの出力のみで充分、さらに突っ込んだ情報分析を行いたい場合にはDTraceを使ってさらに統計情報を取得したり加工することになります。
勉強会
第58回 11月29日(火)19:00~ FreeBSD勉強会
2016年11月29日(火)には佐藤広生先生をお招きして第58回FreeBSD勉強会をドワンゴセミナールームで開催します。FreeBSD ZFS性能測定とチューニングのお話をしていただく予定です。第58回FreeBSD勉強会では、FreeBSD勉強会史上初、ニコ生放送を実施します。今後、2ヶ月に1回ほどのペースでFreeBSD勉強会の内容をニコ生放送する予定です。よろしくお願いします。
参加申請はこちらから。
第59回 12月21日(水)19:00~ FreeBSD勉強会会
ストレージシステムの基盤として使われることの多いZFS。いったん運用を開始あるとあとはボリュームの管理や、ハードウェアの管理、またはより高速なハードウェアの利用などを行いたくなってきます。第59回のFreeBSD勉強会ではそうした部分にフォーカスしてZFSの扱い方を紹介します。このところ続けているFreeBSD ZFS解説シリーズです。
参加申請はこちらから。