BSD界隈四方山話

第99回pfSense 2.3.4登場、OpenBSD 6.1ソング"Winter of 95"

pfSense 2.3.4登場

2017年5月4日にpfSenseの最新版となる「pfSense 2.3.4」が公開されました。今回のリリースはpfSense 2.3系のメンテナンスリリースのひとつと位置づけられていまして、安定性の向上とバグの修正、いくつかのセキュリティ脆弱性の修正、さらに新機能の追加が実施されたバージョンとされています。主な変更内容は次のとおりです。

  • ダッシュボードに新しくBIOSベンダ情報、バージョン、リリースデータ、NetgateユニークIDなどの情報を表示する機能を追加
  • 新しいChromeおよびFirefoxで証明書の扱いが変更となったことで正しく扱うことができなくなった。これに対処する方法を実装
  • アップデートされなくなったパッケージなどを削除

pfSenseはFreeBSDをベースに開発されているルーティング/ファイアウォールソリューションです。インストール後はWebインターフェース経由でさまざまな設定を行うことができます。pfSenseと類似したソリューションにはOPNsenseなどがあります。どちらもFreeBSDをベースに採用しつつ、企業がバックエンドについて開発が進められています。

OpenBSD 6.1ソング "Winter of 95"

OpenBSDは2001年のOpenBSD 3.0からリリースソングを公開しています。今回のリリースもソングが公開されていますMP3OGG⁠。公開されたソングのリリックは次のとおりです。

リスト Winter of 95
I had a Type-4 keyboard,
Bought with my Sun workstation,
Hacked on it 'til my fingers bled.
Was the winter of '95.

Me and the guys from core,
Had a source tree with lots of history.
Chris and Charles held a little coup,
I should have known I'd lose my history.

Oh, when I look back now,
I can see we all have nothing
When it all can be... when it can be taken away.
Everyone needs to know their history.
It was the winter of '95

So we carried on with a fresh source tree,
Spent all of our hours coding,
Making changes in our private history,
Repeating the error of the past, yeah.

The source tree just got too big,
Too many diffs, too unreliable,
Too few people had any access;
Got to open it up now and forever
Everyone needs to see the history.

Sometimes when I look for something
Reading ancient tarballs with despair
I wonder what they were thinking.

And now the times have changed
Repos on the web, git,
now githubs everywhere.
not like the winter of '95

Back around that Halloween,
Microsoft said open source would never last,
But now they use the repo tools,
In the same open access way.

Everyone needs to see the history.

今回のバックトラックは緩めのロック調です。OpenBSD 6.0のときの曲に比べるとかなり聞きやすく、歌詞がアレというか特殊というかコードに寄っていることを気にしなければ、普通にラジオで流れていそうな感じがします。一度聞いてみてはいかがでしょうか。

勉強会

第63回 エンジニアのための英会話入門~なぜ英語ができないのか~5月23日(火)19:00~FreeBSD勉強会

(第62回と同じ内容です。第63回はドワンゴさまのセミナールームで開催します)

FreeBSDの情報の多くは英語で入手できます。ほかの言語と比べると日本語は翻訳されたドキュメントが豊富にありますが、メーリングリストやフォーラム、ブログやTwitterなどを経由して最新の情報を得ようとすれば英語が必要になります。また、日本を含め世界中で開催されている*BSD関連のカンファレンスで使われているのも英語です。FreeBSDのエンジニアとやり取りしようとすれば、多くの場合は英語が使えた方が便利です。

日本は義務教育の間に英語を学びますが、いざそうしたやりとりをしようとすると尻込みしてしまう、そんな方が多いというのが現実でしょう。今回の勉強会では、そうした方に向けて、なぜ勉強したのに英語ができないのか、ちょっとでも英語ができるようにするには、まずどういったことを知ればよいのか、そういったことをご紹介しようと思います(英語ほとんどできない、という方でも大丈夫です。試しに勉強しに来てください :)

登録はこちらから。

第63回 6月15日(木)19:00~FreeBSD勉強会

内容は検討中です(場所はヴァル研究所 セミナールーム⁠⁠。登録はこちらから。

FreeBSD勉強会 発表者募集

FreeBSD勉強会では発表者を募集しています。FreeBSDに関して発表を行いたい場合、@daichigotoまでメッセージをお願いします。1~2時間ほどの発表資料を作成していただき発表をお願いできればと思います。

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