BSD界隈四方山話

第124回DragonFly BSD 5.0インストール

DragonFly BSD 5.0インストール

先日、DragonFly BSDの最新版となる「DragonFly BSD 5.0」が公開されました。このバージョンからはHAMMER2ファイルシステムをブート領域にも利用できるようになりました。HAMMER2を試してみるにはよいバージョンになったのではないかと思います。

DragonFly BSDのインストールイメージはLiveCDとしての機能も持っています。起動すると通常のコンソールのようにログインプロンプトが出てきますので、ここでinstallerというユーザでログインします。パスワードはありません。installerでログインするとインストーラが起動してくる仕組みになっています。

 DragonFly BSD 5.0インストーラ
図 DragonFly BSD 5.0インストーラ

インストールの方法で特に困ることはないと思います。インストールの段階で利用するファイルシステムとしてHAMMER2を選択すれば、HAMMER2の利用できる環境の構築が可能です。

 HAMMER2ファイルシステムの利用上の注意事項などが表示される
図 HAMMER2ファイルシステムの利用上の注意事項などが表示される
 DragonFly BSDインストール中
図 DragonFly BSDインストール中

インストール後にはちょっとした設定を行うこともできます。rootユーザのパスワードの設定やタイムゾーンの設定、時刻の設定などはこの段階でやってしまうのが簡単です。設定後にシステムを再起動すればDragonFly BSDが起動してきます。

 DragonFly BSDの起動画面
図 DragonFly BSDの起動画面
 DragonFly BSDのログインプロンプト
図 DragonFly BSDのログインプロンプト

ログインして動作してみるとわかりますが、/パーティションがHAMMER2ファイルシステムになっていることを確認できます。/devがdevfs、/tmpがtmpfs、/procがprocfsになっていて、いくつかのパーティションはnullマウントされていて実態はHAMMER2にあることもわかります。

 HAMMER2で動作しているDragonFly BSD 5.0
図 HAMMER2で動作しているDragonFly BSD 5.0

DragonFly BSD 5.0ではブートパーティションもHAMMER2ファイルシステムが利用できるようになったものの、インストーラから選択してもこの部分だけはUFSが使われるという説明がありましたが、その説明どおり、/bootはUFSになっていることもわかります(サイズの小さい領域や/bootをHAMMER2にすることは現段階ではプロダクションユースは避けた方がよさそうな感じがします⁠⁠。

HAMMER2ファイルシステムはhammer2(8)コマンドでファイルシステムの作成や設定の変更などさまざまな操作を行うことができます。ZFSにおけるzfs(8)コマンドに似ています。HAMMER2はUFSと比べてかなり柔軟な操作を行うことが可能です。

FreeBSD勉強会

12月7日(木)19:00~ 第68回 BSDTW 2017から注目点紹介+α(ヴァル研 セミナールーム)

2017年11月11~12日に台湾の台北において開催された「BSDTW 2017」の発表内容を要点をしぼって紹介します。日本国外で開催される*BSDカンファレンスとしてはもっとも楽に参加できるカンファレンスでしょう。来年以降の開催時期はまだ決まっていませんが、飯もうまいし参加するにはいいカンファレンスです。どのような発表が行われたのかぜひ聞いていってください。

本勉強会への参加者には抽選か勝ち抜きかでデーモンTシャツなどのグッズをお渡しします :)

参加登録はこちらから。

FreeBSD勉強会 発表者募集

FreeBSD勉強会では発表者を募集しています。FreeBSDに関して発表を行いたい場合、@daichigotoまでメッセージをお願いします。30分~1時間ほどの発表資料を作成していただき発表をお願いできればと思います。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧