徹底取材!注目企業たちのクラウドコンピューティングへの取り組み

カゴヤ・ジャパン編

インタビュイー

夘余野博之氏

カゴヤ・ジャパン株式会社技術部R&D課

20**年カゴヤ・ジャパン入社。技術部R&D課課長。今回「専用サーバー3G」開発プロジェクトのリーダーとして開発作業に従事。

カゴヤ・ジャパンは個人から法人、インターネット接続からサーバ管理運営、データストレージまで、あらゆるステージを網羅するネットワークサービスを提供しています。

2010年6月下旬からクラウドコンピューティングサービスクラウドブースターの提供を新たに開始した同社にクラウドへの取り組みについてお聞きしました。

Q:カゴヤ・ジャパンとしてのクラウドに向けた取り組みについて教えてください。

A:仮想サーバでのリソースの無駄を排除し、物理サーバーでクラウドを構築することによりレスポンスの良い環境をユーザに提供することを可能にしています。時間単位課金によりクラウドのコストメリットを継承し、無駄なコストを削減することを可能にしています。

Q:想定するターゲットと利用シーンについて教えてください。

A:キャンペーンサイトなど一時的にアクセスが増加するサイトでしょう。たとえば下記が想定されます。

[ケース1]ショッピングサイト
バーゲンや特別キャンペーン期間中にアクセスが集中するショッピングサイト
[ケース2]スポーツ情報サイト
プロ野球の試合結果照会や動画配信など、シーズン中にアクセスが集中するようなスポーツ情報サイト

また大学受験の合格発表情報や就職情報を掲載するサイトなど、季節要因によってアクセス状況が著しく変化するようなサイトにもクラウドの採用は効果的です。

Q:カゴヤ・ジャパンの提供するクラウドサービスのメリットと特徴について教えてください。

A:Web、メール、データベースをそれぞれ独立したプランとし、ユーザーが必要なアプリケーションのみを選択し利用することができます。また、クラウドブースターやトラフィックブースターを利用することにより、無駄なコストをかけず突発的な大量アクセスにも対応することができます。

Q:既存ホスティングとの共存についてどのように考えますか?

A:既存のサービスと違った別のサービスとして提供するのではなく、既存のサービスにクラウドサービスを結びつけることにより、さらに快適に使いやすいサービスに変化させることができると考えています。

Q:最後に、日本のクラウドシーンに向けて一言お願いいたします。

A:クラウド環境を提供するだけではなく、SaaSのようなアプリケーションサービスが今後クラウドの主流になると考えます。低コスト、短納期がキーワードとなるでしょう。使いた時にすぐ使える、使わないときはコストがかからない、これがユーザが求めるクラウドであると思われます。

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