12万5000通ものスパムメールを排除し業務効率の向上に寄与
細かく分割されたピースを組み合わせて1枚の絵を完成させるジグソーパズルには、時間を忘れて遊んでしまう独特の魅力があります。
株式会社やのまんは、そのジグソーパズルの国内生産をはじめて成し遂げたおもちゃメーカーで、現在は平面パズルから3Dパズル、パズル用額縁、カードゲームならびに出版事業まで、幅広い製品をラインナップしています。
しかし同社には頭痛の種がありました。それは膨大な量のスパムメールやウイルスメールです。この問題の解決策を考えていた2006年、メールサーバのリプレースに併せて導入されたのが「ギデオン BLOC system」です。
ギデオンBLOC systemはクライアントとメールサーバ間の通信を透過的に監視し、スパムメール及びウイルスメールの検知や排除を行うアプライアンス型のソリューションです。メールサーバへのインストール作業が不要で、またクライアント環境の設定も必要がないことから、導入が容易であるという特徴があります。
やのまんの管理本部情報システム室のリーダーである須藤則充氏は、導入当時の状況を次のように語ります。
「多くの企業と同じく、我々もスパムメールやウイルスメールの問題を抱えていました。そこでメールサーバのリプレースに併せて、セキュリティの見直しを行うことになりました。このときにギデオン BLOC systemのことを知り、サーバへのインストール作業が不要なことや、ウイルスメールの検出に定評のあるカスペルスキーのエンジンが使われていることなどが決め手となって導入に至りました」
ちなみに同社に届くスパムメールの数は、直近で12万5000件にもなるとのこと。「これを全部受信していたら、業務に支障が出るというレベルではなくなります(須藤氏)」ということからも、スパムメール対策は同社にとって如何に重要な課題であったかが分かるでしょう。
ただ現在の技術では、スパムメールを完全に阻止することは難しく、正常なメールをスパムメールと誤検知するリスクが存在します。
このリスクを軽減するため、ギデオンBLOC systemはスパムメールの疑わしさの度合いによってレベル分けを行い、もっとも疑いの強いレベル6のメールは自動的に排除し、それ以下のレベルであればサブジェクトにスパムメールであることを追記するだけといった設定が可能です。
ただ、やはり業務上重要なメールがスパムと判定されると問題が大きいことから、ギデオンBLOC system導入後も当初は慎重に運用していたと、同じく管理本部情報システム室の乕若政夫氏は話します。
「弊社は海外とのやり取りもあり、スパムかどうかの判定が難しいメールも少なくありません。また取引先からのメールをスパムメールと判断されてしまうと問題があるということで、当初はもっとも疑いが強いレベル6でもユーザが受信して判断するようにしていました。
しかし1、2年様子を見てレベル6であれば問題なさそうだということが分かり、現在はユーザが受信しないように設定しています」
さらに須藤氏の「レベル4やレベル3のメールに関しても、正常なメールがスパムだと誤検知されることはないため、これらのレベルでも受信しないように設定することを検討しています」という言葉からも、ギデオンのスパムメール対策ソリューションの検出率の高さが伺えます。
年々増加傾向にあるスパムメールですが、ギデオン BLOC systemを導入したやのまんがそれに頭を悩ませることはもうなさそうです。
導入企業PROFILE
- 社名:株式会社やのまん
(YANOMAN CORPORATION)
- 事業内容:ジグソーパズル、パズル用額縁、カードゲーム並びに雑貨等の企画・開発・製造(制作)・販売及び出版事業・テーマパーク運営事業
- 本社:〒111-0051
東京都台東区蔵前2-6-4 マスダヤビル7階
http://www.yanoman.co.jp
- 創業:昭和29(1954)年1月
- 事業所:[直営店舗・テーマパーク]
ドリームスクエア桑名店(三重県桑名市)
ゲゲゲの妖怪楽園(鳥取県境港市)
- 子会社:YANOMAN HK LIMITED
- 株式会社ギデオン
- URL:http://www.gideon.co.jp/