日本におけるインターネットの状況を知るには、総務省の情報通信白書を見るのがお勧めです。インターネットを含む情報通信に関してまとめてあります。
- 総務省:情報通信白書
- URL:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/
普及率の推移
インターネット人口やインターネット普及率は、世界各国で異なっており、その国でのインターネットの状況を推測する指標のひとつとして非常に参考になります。
日本におけるインターネット普及率は、平成9年には9.2%でしたが、平成21年末は78%になっています。インターネット人口も平成9年末に1155万人と試算されていましたが、平成21年末には9408万人まで増えています。
インターネットの利用者数及び人口普及率の推移(平成22年度情報通信白書より)
ここ数年の増加率は大きくはありませんが、日本におけるインターネット人口とインターネット普及率は今も増加し続けているようです。
高齢者はインターネットをあまり利用していない
4章に記載されている「属性別インターネット利用状況」を見ると、高齢になるほどインターネット利用率が少なくなる傾向がわかります。13~49歳までの普及率が9割以上となっていますが、50歳以上になると徐々に普及率が少なくなって行きます。
しかし、平成20年末と平成21年末を比べると、高齢者の利用も徐々に増えているのがわかります。たとえば、65~69歳の利用者は平成20年末に37.6%でしたが、平成21年末には58.0%まで上昇しています。
今インターネットを利用している世代の年齢が上昇することもあり、今後も高齢者のインターネット普及率は徐々に上昇するのではないかと推測できます。
固定電話が減り、携帯電話が増えている
4章2節で、固定電話の加入者数が減り、携帯電話の加入者数が増え続けているというデータも掲載されています。ただし、固定電話が減っている分、IP電話が増えているという傾向もあるので、従来の電話回線がIP電話へ置き換えられているという風にも見えます。
ここら辺は、個人的な実感と一致しています。
最後に
情報通信白書には、インターネットの利用状況だけではなく、他にもさまざまな情報が掲載されています。
平成22年度版には、ソーシャルメディアの利用事例もいろいろと紹介されています。たとえば、Rubyを活用した島根県松江市の事例や、TwitterやUstreamでの町おこしを行っている秋田県横手市の事例などが紹介されています。次回は、情報通信白書に書かれているソーシャルメディア関連の話題に関して書きたいと思います。