Googleが提供するノーコードでのアプリ開発を実現するAppSheetは、多種多様な業務フローを高度にアプリ化するための唯一無二のプラットフォームです。アプリ開発のためにAppSheet内で提供されている数々の機能の中でも、注目したいのが
なお、Automation
AppSheet Automationの核は「BOT」
AppSheetのAutomationで実現できる具体的な内容について見ていく前に、AppSheet Automationの概要を紹介しておきます。
AppSheet Automationはアプリ開発画面にある
Automationの核となるのがこのBOTであり、大きく分けて2つの要素から構成されています。まず一つ目の要素は
BOTの2つ目の大きな要素が
様々なBOTを作ることができる
このProcess内に各種設定を行うことで、以下のような処理を自動化できます。
- メール配信
- ファイル作成・
クラウドへの保存 - SMS・
Push Notification配信 - データ変更を伴うActionの実行
- WebhookやAPIの実行
- Google Apps Scriptの実行と戻り値の取得
- 別のBOTを起動させる
それぞれの処理について詳細を見ていきましょう。
1. メール配信
その名称の通り、アプリから指定の宛先にEmailを送信します。例えば、備品貸出アプリや接種予約を目的とするアプリなどでは、申し込みが行われた際
また、メールの配信の際にアプリ内にある最新のデータを元にテンプレートから文書ファイル
別の用途として、ミスや対応の遅れを防ぐなど、様々なビジネスシーンで活用できます。例えば一つのアプリで、何かしらの対応が必要なデータや案件がある場合、これを自動的に認識してリストを作成し、このリストをPDFやExcelファイルとして関係者にリマインダ―として自動配信できます。これにより、アプリを主体とする処理やワークフロー業務にも役立つ自動配信機能です。
2. ファイル作成・クラウドへの保存
会社内では様々な文書が日々作成され続けていますが、そのほとんどで社内特有のひな形・
作成された文書は、Google Driveにも自動保存されることから、オフィスでGoogle Workspace
業務では文書作成に多くの時間が費やされますが、アプリにデータを入力すると同時に、背景で文書を作成できるこの機能の活用で、業務負担を大きく削減してくれることは確実です。
3. SMS・Push Notification配信
SMSを送信したり、携帯電話にNotificaitonを配信します。新規の申し込みが入った際に担当者に通知する、新規のレポートがユーザーから投稿された際、チーム関係者の携帯に通知するなど、アプリユーザー間の情報共有を確実にするための機能としても利用されています。
4. データ変更を伴うActionの実行
AppSheetでは
また、上で言及したメール配信の自動化処理などと組み合わせた形でのBOT構築なども頻繁に利用されています。例えば、定時にメールを配信するBOTを作成し自動配信機能を持たせたアプリで、配信が実施されると同時にそのデータ
5. WebhookやAPIの実行
WebhookやAPIが提供されている外部サービスへリクエストを送ります。例えば、広く利用されているSlackやChatworkなどのチャットサービスに対し、アプリからWebhookを経由してメッセージを送信したり、APIが提供されているサービスへリクエストを送信するなど、外部のアプリとAppSheetの連携が求められる場面で利用されている機能です。
また、AppSheetの上位プランを選択するとAppSheetが提供するAPIも利用できるため、全く別のAppSheetのアプリに対し、データ変更のリクエストを送ったり大量のデータ操作を実現する際にも利用できます。
6. Google Apps Scriptの実行と戻り値の取得
2022年7月に追加された最新機能の一つです。Google Apps Script
具体的には、GASではファイルを作成する、Gmailを送信する、Google Drive内のファイルを操作するなど、GWSで日々利用されている各種アプリを自由に操作できるわけですが、今回の連携によりAppSheetのアプリ内で発生するデータ変更などのイベントをトリガーにGASを実行することができるようになっています。
例えば、アプリで取得する緯度経度などの位置情報をGoogle MAPのAPIを利用しGAS経由で住所データに変換し、アプリにデータとして保存したり、アプリから保存したファイルの名称を任意に変更したり、Google Driveに保存されているファイル形式を変換できます。
AppSheetでできることのフィールドが、GASとの連携強化により大きく広がることになったわけです。GASによる処理の自動化とAppSheetがシームレスにコラボレートする強力な機能と言えるでしょう。
7. 他のBOTを起動させる
開発中のアプリが成長してくると、一つのアプリ内に複数のBOTを設置する場面もでてきます。このような場合、ある一体のBOTが動作すると同時に、別に設置されたBOTを呼び出しその処理を実行させることができます。複雑・
業務改善のための一手段として、AppSheet Automationを利用しよう
今回見てきた通りAppSheet Automationでは日々の業務に役立てられる様々な自動化処理が標準で準備されています。簡単な設定だけでBOTを作成でき多くの工数を削減できるため、業務改善に向けた手段の一つとしてAppSheet Automationの利用が推奨されます。
AppSheetの設定では、多くの部分を
社内には
我々の知らないところで、昼夜関係なく勤勉に作業を実行してくれるAutomation BOT。アプリを利用していないところでもBOTは常時稼働していますし、陰ながら皆様の業務を強力に支援してくれる相棒🤖です。
AppSheetは期待を裏切りません。AppSheet Automation、是非お試しください。