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GNOME 43 ”Guadalajara”リリース、主要コンポーネントの多くがGTK4に移植

The GNOME Foundationは9月21日、かねてからのスケジュール通りにGNOME 43 ⁠Guadalajara⁠の正式リリースを公開した。コードネームの⁠Guadalajara⁠は、2022年7月に2年ぶりに物理イベントとして開催されたGNOMEユーザ/開発者会議「GUADEC」の開催地であるメキシコ・グアダラハラから名付けられている。

Introducing GNOME 43, ⁠Guadalajara⁠-GNOME Release News

GNOME 43ではシステムステータスメニューのデザインが新しくなり、頻繁に使用する設定を従来よりもすばやく簡単に変更できるようになっているほか、設定の状況がひと目でわかるようにデザインされている。また、UIスタイルの切り替えがメニューからできるようになったり、スクリーンショットボタンがメニューに含まれるなど、新しい機能もメニューにいくつか含まれている。

前バージョンのGNOME 42から採用されたGTK4へのアプリケーション切り替えはGNOME 43でさらに進み、ファイル(Files⁠⁠、マップ(Maps⁠⁠、ログ(Logs⁠⁠、ビルダ(Builder⁠⁠、コンソール(Console⁠⁠、初期設定(Initial Setuo⁠⁠、ペアレンタルコントロール(Parental Controls)などが更新された。とくにファイルアプリケーションに関しては、メニューやリストのデザインに多くの変更が加えられており、使いやすさが大幅に向上している。

GNOME 43では、ファームウェアを標的にしたマルウェア攻撃が増加している傾向を受け、プライバシー設定に新たに「デバイスセキュリティ(Device Security⁠⁠」ページが含まれており、製造上のエラーやハードウェアの構成ミスといったさまざまなハードウェアセキュリティの問題を検出できるようになっている。また、物理デバイスの改竄やマルウェアの潜伏などの可能性を示唆する警告もできるようになっている。

GNOME 43は2022年10月に正式リリースが予定されている「Fedora Linux 37」「Ubuntu 22.10」での採用が決定している。

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