前回に引き続き、Google Pixel Watchを取り上げます。今回は、統合されたFitbitの機能を中心に紹介していきます。
FitbitをGoogleが買収したときは、Fitbit OSがWear OSに統合されて、いずれFitbitのブランド自体も無くなる可能性もあると考えてましたが、買収にあたり紆余曲折あり、Fitbitの独立性は保たれており、Fitbitからも独自の端末が発売されています。
これで終われば旨味はありませんが、買収したことでWear OSにFitbitの機能を統合して、Wear OSでFitbitの健康管理が使えるようになりました。これは、Wear OS 3を搭載する端末全てで使えるのではなく、いまのところPixel Watchのみで使えます。
2つのアプリで端末管理
Pixel Watchでは、端末との接続管理を
Google Pixel Watch - Google Play のアプリ
Fitbitユーザから見れば、接続アプリと健康管理のアプリが分かれているので、これらを使い分けるのは煩雑にも見えますが、頻繁に使うのはFitbitアプリなので煩雑には感じません。Wear OSのユーザは、Google FitがFitbitアプリに置き換わったと考えるとわかりやすいです。
健康管理は、FitbitアプリでPixel Watchを管理デバイスとして追加すれば、計測した結果がFitbitアプリに取り込まれ様々な分析が行われます。
Fitbitユーザには馴染みの機能が使える
Fitbitユーザには馴染みの
これは、歩数や移動距離、心拍数、消費カロリーなどが、今日のデータとして1つの画面で確認できるものです。Fitbitでは、クロックフェイスで下から上にスワイプすると表示できたので簡便に確認できました。Pixel Watchでは、アプリとして実装されているので、メニューを辿って起動することになります。タップで起動できるウォッチフェイスを選んで使うのが簡単です。
ウォッチフェイスは、標準で数多く用意されています。
ウォッチフェイスによっては、端末で計測した歩数や心拍数は、好みの物を選んで表示できます。Wear OS 2の頃でもできたことですが、これがFitbitで管理されていると考えると見え方が違ってきます。
ビスタのカテゴリのウォッチフェイスは、Googleらしさを感じるデザインですが、他はGoogleやFitbitらしさを感じることなく、見たことがあるようなものばかりです。Playストアには、ウォッチフェイスが多数公開されているので、好みのものを探してインストールしてみるのも楽しみ方の1つです。
Fitbit Premiumへの加入は必須
Fitbitアプリは
これに加入すると、体がワークアウトに適した状態か、休息を優先すべきかが判断できる
Premiumに加入していないと、アクティビティや体重などの基礎的な分析とこれらの健康データが管理できますが、先で示した分析機能などは使えません。
端末以外にも発生する追加コストをどう考えるかは本人次第です。
筆者は、640円であれば健康管理のためには高い額ではないと考えますし、Pixel Watchの魅力を最大限引き出すためにPremiumへの加入は必須と考えています。
Pixel WatchはスマートなFitbit
Pixel Watchは、操作フィードバックはMaterial Designの作法に則ってアニメーションでユーザに返します。Fitbitのスマートウォッチは、アニメーションを使ったフィードバックで、操作に説得力を持たせる実装が全面的には行われていません。これでも問題はありませんが、他のスマートウォッチを見てしまうと引けて見え不満に感じます。
Pixel Watchは、Fitbitのスマートウォッチに感じた不満を解消しつつ、Fitbitの健康管理機能が使えるので、よりスマートになったFitbi、現時点で最高のFitbitと言って過言ではないと感じています。
今週は、このあたりで、また来週。