DebianリリースチームのPaul Geverseは10月13日、Debian開発者に向けて、次期リリース「Debian 12 ”Bookworm”」公開に向けた最初の重要なマイルストーン(Milestone 1)として、2023年1月12日に「Transition and Toolchain Freeze」を行うことを明らかにした。このフリーズがスタートすると、ツールチェーンを含め、パッケージに対して大きな変更を行うことは許可されなくなるため、Geverseは開発者に対し、変更を考えている場合は「現実的な判断なのか、それとも(変更を行うには)時間が短すぎるか、きちんと検討してほしい」と呼びかけている。
- bits from the release team: are you ready to skate yet? -lists.debian.org
リリースチームはBookwormのリリースまでに4段階のマイルストーンを予定しており、1/12のTransition and Toolchain Freezeのあとは2/12のSoft Freeze、3/12のHard Freeze、そして現時点ではまだ日程が固まっていないFull Freezeと、徐々に変更への制限が厳しくなる段階を経ていくことになる。
Geverseは「みんなフリーズは短いほうがいいよね、私たちも同じだよ。だからみんなでがんばってTransition Freezeがスタートする前にバグを取りきってしまえばきっと実現できる」とバグ修正に注力するようコメントしている。Are you ready to skate yet? ―スケートを存分に楽しめるほどの氷面を作り上げるために、Debian開発者たちのラストスパートが始まったようだ。