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Fedora、GNOMEベースのインタフェース「Phosh」使ったタブレット用Spinの開発を検討へ

Fedoraプロジェクトでは現在、x86_64およびARM64アーキテクチャを対象にしたタブレットデバイスに特化したイメージの開発が提案されている。インタフェースにはGNOMEをベースにしたWaylandシェルの「Phosh」が採用される見込みだ。

Changes/MobilityPhoshImage -Fedora Project Wiki
World/Phosh/phosh -GitLab

タブレットやモバイルデバイスでFedoraをインストールするには、デスクトップエディション(Fedora Workstation)を活用することが多いが、モバイルに特化したイメージがあればインストールが簡易になり、さらにユーザデータやメタデータの再利用も進むことが期待される。また、Fedoraプロジェクトにとっても、インストールベースが多いモバイルデバイス用のイメージがあれば、Fedoraそのものの普及を促進することが期待できる。

インタフェースに予定されているPhoshは、Linuxベースのスマートフォンを開発していたPurismによって開発されてきたGNOME Shell派生のGUI。Purismが開発するモバイルOS「Librem 5」のデフォルトシェルとして設計されており、スマートフォンやタブレットのアプリケーションを起動したり、画面をロック/アンロックしたり、通知を表示するといった機能を対話的に行うコンポーネントを提供する。

Phoshの画面イメージ(World/Phosh/phosh -GitLabより)
Phoshの画面イメージ

Fedoraでは本提案がFESCo(Fedora Engineering Steering Committee)で承認された後、2023年春にリリース予定の「Fedora 38」をターゲットに実装を進めていく。

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