Linus Torvaldsは12月25日(米国時間)、次期カーネル「Linux 6.2」の最初のリリース候補版となる「Linux 6.2-rc1」を公開した。Linusは「今日(12/25)はクリスマスではあるけれど、(Linux 6.1のリリース後に)マージウインドウがオープンしてから2週間後の日曜日の午後でもある。だから祝日であろうがなかろうがカーネル開発のショーは続けなくちゃならない(So holidays or not, the kernel development show must go on.)」と予定通りにカーネル開発を進めていく姿勢をあらためて見せている。
- Linux 6.2-rc1 -Linus Torvalds
Linusを含むカーネル開発者の多くがクリスマス休暇を取っていたため、Linux 6.2-rc1の公開が遅れることも懸念されていたが、「多くの開発者がプルリクエストを早めに送ってくれたので、ホリディシーズンが始まる前にマージ作業の多くを完了できた。ほとんどは僕のクリスマス旅行の前に終わらせることができた」とLinus。そのおかげでLinusが旅行で遭遇したさまざまなトラブル(フライトの遅延や接続の失敗、その結果の空港ホテルへの宿泊)も、RC1を遅延させることにはならなかったらしい。まさに”Kernel development show must go on”である。
Linux 6.2のマージウィンドウでは約1,800人の開発者から1万3,500ほどのコミットが寄せられ、すでにLinux 6.1よりも大きなサイズになるのは確実だとみられる。今後、順調に開発が進めば、約7~8週間の開発期間を経た2月中旬ごろにLinux 6.2がリリースされる予定だ。