待ちに待った!
皆様、新年あけまして、おめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
GoogleがCES 2023の開催に合わせて、Google I/
Android Auto, digital car keys news and updates at CES 2023
新しいユーザインターフェースは、運転中に必要と考えられる情報の表示、目的地までのナビゲーション、友人や家族とのコミュニケーション、音楽やポッドキャストの再生に重きが置かれて設計されています。結果、ナビゲーション、メディアコントロール、コミュニケーションに関わる情報がそれぞれのパネルに収められて、1つの画面で表示されるので確認しやすく、操作もしやすくなっています。デザインは、Material Youの作法に沿っておりモダンな印象です。
この新しいユーザインターフェースは、個々のパネルサイズを変化することでさまざまなディスプレイサイズに対応します。地味にも感じますが、ダッシュボード上にディスプレイを搭載するクルマでは、ディスプレイの高さを抑えるために、16:9よりもさらに横方向が長いディスプレイを搭載するクルマがあります。
新しいAndroid Autoのユーザインターフェースは、こうしたクルマでもハードウェアの特性が活かせます。
このパネルの分割比は固定のようです。たとえば、操作対象になったパネルは面積が拡大されて、情報量や操作対象が増えるなどのギミックがあれば、限られたディスプレイサイズのナビゲーションでもストレスなく操作ができそうなので、今後の改良に期待したいです。
愛車「NDロードスター」で使えるか?
さっそく、筆者のマツダ ND型ロードスターに搭載されているマツダ コネクトでも、新ユーザインターフェースが使えるようになったか確認してみました。ND型ロードスターのマツダ コネクトは第1世代のもので、最近発売のCX-60に搭載のそれと比較すると見劣りします。
結論は、まだ使える状態ではありませんでした。
案の定の結果ともいえますが、提供開始の発表だけで提供時期は明らかにされていないので、もう少しの辛抱が必要なのかもしれません。もどかしいです。
新機能も追加されました
Android Autoにもたらされた変化は、ユーザインターフェースだけでなく新機能もあります。これも車内で頻繁に使われる機能が、今まで以上に簡単にアクセスできて使えるようになっています。
新機能は、Googleアシスタントによる不在着信へのリマインダー機能や到着時刻の迅速な共有、音楽やポッドキャストへの即時アクセスなどがあります。他、送られてきたメッセージに対しては、提案された返答を選択して素早く返信する機能もあります。
知性を持つクルマ期待
運転中は局面が限られているので、発生するイベントの想定が容易です。よって、運転手自身が操作することなく自動化したり、置かれた状況に合わせて振る舞いを変えるなどのアプローチも考えやすくなります。
たとえば、運転している最中は安全運転を心がけるために、運転中にメッセージを受信しても通知することなく自動でメッセージを返答したり、着信を受けた時も同様で、Googleスクリーニングが用件を聞いておいて、クルマが停車している時に通知したり、着信があったことをリマインドするなどの機能が考えられます。
また、移動は何度も同じルートを通ることがあります。
毎回、同じルートを通る場合でも道路状況にあった到達時刻が知りたいために、ナビをセットすることがあります。こうした利用シーンだと、とおり一辺倒の音声案内は煩わしくノイズにしか感じないので、はじめから音声案内なしや要点でしか音声案内しないモードで動くようになるか、運転手がリアクションするごとに音声案内をしなくなる配慮も考えられます。
Androidケータイには、ユーザの置かれている状況に合わせて情報提供や振る舞いを変化する仕組みが実装されているので、同じような物をAndroid Autoに期待できます。iPhoneはユーザが操作しない限り沈黙を保つので、Googleのお節介機能と呼ばれることもあります。
しかし、これまでのナビゲーションシステムでは、追加された新機能に似た機能すらなく、これが運転環境にどういった変化をもたらすのか体験すらできなかったので、Googleが変化のキッカケを作ってくれることに期待です。
今週は、このあたりで、また来週。