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わかっているPixel Tabletのこと

2023年で期待のハードウェアといえば、Googleのタブレット「Pixel Tablet」です。

Google I/O 2022で公表されたのは、丸みを帯びた外見とTensorチップが搭載されること、Pixelデバイスとシームレスに動作して、2023年に発売ということくらいでした。公表から半年以上が経過して他にも情報が出ているので、気になるものをピックアップします。

Googleのタブレットの歴史を振り返る

本題の前に、Googleのタブレットの歴史を振り返ってみます。

最初のタブレットは、Nexusシリーズでした。

これは、2012年にNexus 7とNexus 10が発売、この間を埋める端末として、2014年にNexus 9が発売されました。Nexusの後ろの数字は、ディスプレイサイズを示しており、7インチのNexus 7は手頃なサイズ感だったこともあり、日本でもヒットしたので記憶に残っている方も多いはずです。また、Nexus 7はiPad miniが発売されるキッカケとなった端末でした。

Nexusシリーズに続くタブレットとして、2015年にPixel Cが発売されます(日本未発売⁠⁠。これは、10.2インチのディスプレイを搭載する端末で、外付けキーボードが一緒に発売されました。これからも分かるように、コンテンツ消費だけでなく生産性向上のための道具としても提案されましたが、Androidの成熟不足で空振りに終わっています。

AndroidがダメならばChromeOSだ!と考えたのかはわかりませんが、2018年にはChromeOS搭載のPixel Staleが発売されます(日本未発売⁠⁠。

これは、当時流行していた2in1のタブレットでした。この端末はAndroidアプリが動作しましたが、Androidアプリが大きな画面でうまく動作しないものが多く、これも成熟不足が足を引っ張ることになります。

AndroidとChromeOSを総動員してもライバルたちには太刀打ちできず、Pixel Stale以降はタブレット端末が出てこず、ソフトウェア開発も積極的には行われない期間が続きます。

しかし、リモートワークが積極的に行われるようになり、PC重要の高まりとともにタブレットの需要も高まりました。これでAndroidタブレットにも再びスポットライトが当たります。いち早く動いたのは中国メーカで、ほとんどなかった選択肢が選べるようにもなりました。

Pixel Tableの気になるところ

それでは、Pixel Tabletに関する情報をいくつかピックアップします。

リーク情報を拾い集めた印象ですが、Pixel Tabletはシンプルなハードウェアの上に、熟成されたソフトウェアが搭載されている印象です。これまでのタブレットは、ソフトウェアの熟成が足を引っ張っていたので、逆アプローチで開発されているPixel Tabletには期待ができそうです。

端末スペックなど

ディスプレイサイズは11インチ(10.95インチ⁠⁠、ストレージは128Gバイトと256Gバイトのバリエーション、WiFi 6に対応するとされています。背面カメラはシングルで、スマホのカメラ機能と比較すると簡易なものになることがわかっています。

SoCは、当初はPixel 6と同じTensorが搭載される言われましたが、Pixel 7シリーズと同じTensor G2が搭載されてることがわかっています。

ライバルたちと差別化要因、スピーカ付きドック

スピーカ付きドックがあることが公表されています。

これに端末を置くとGoogle Nest Hub Maxのような格好になり、充電だけでなくスマートディスプレイとしても使えます。専用ドックは、iPadなどライバルとなるタブレットに無いもので、これを絡めたソフトウェアが成功のカギとになりそうです。これがMatter対応となれば、対応ハブとしての需要も考えられそうです。

ドックとタブレットは、磁石で簡単に脱着できるように工夫されています。

Android 13に、ドックに脱着したときのタブレットアニメーションが見つかっており、これがPixel Tabletではないかと言われています。アニメなので手順が省かれている可能性はありますが手軽に脱着できそうです。

モバイルデータ通信は非搭載

GPSやモバイルデータ通信のハードウェアは搭載していないと言われています。

Pixel Tabletは、家庭内で使われることを想定し、コスト重視で開発されていると言われています。GPSやモバイルデータ通信を省くのは理にかなっていますが、持ち出してネットが使いたいことはあるので、モバイルデータ通信が省かれるのは残念です。

もしかすると、通信はPixelをアクセスポイントとして使う前提かもしれません。ChromeOSは、自身の操作でスマホのアクセスポイントをオン・オフできるので、似た機能が搭載される可能性も考えられます。

いつ発売で価格は?

発売は2023年としかアナウンスはなく、リーク情報もありません。Pixel 7aと同時に登場するかもと想定すると夏頃になります。

価格に関するリーク情報もありません。Pixel 7シリーズは、iPhoneを少し下回る価格設定がされていることから、ライバルとなるiPadやGalaxyタブレットよりも安い価格で出てくることが予想されています。

ちなみに、Facebookのマーケットプレイスで、非公式に売られていたPixel Tabletが話題になりましたが、これは400USドル(2023年2月1日時点で約5.1万円)の価格でした。

今週は、このあたりで、また来週。

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