イラストでわかる! Blenderの基礎知識 ~モデリング編~

Blenderの基本操作を確認しよう! ~視点の操作、オブジェクトの追加・削除、ファイル保存のやり

本連載は、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介していくものです。第4回目は「視点の操作方法⁠⁠、⁠オブジェクトの追加、削除の仕方⁠⁠、⁠ファイルの保存方法」について説明していきます。

いよいよ今回から、Blenderの操作部分について説明していきます。まずは「これを知らないと、なんにもできないじゃん!」というものから紹介していきます。

視点の操作方法

最初は視点の操作方法についてです。例えば、どうやって視点を移動するのか、ズームするのかとかですね。

視点の移動方法
視点を移動させるには、⁠shift」を押しながら、マウスの中ボタンを押してドラッグします。中ボタンとは、わかりやすく言うとマウスホイールのことです。画面をスクロールするときに使う、くるくるさせる部分ですね。そこを押し込むことで視点の移動をすることができます。
ズームの仕方
ズームをするには、マウス中ボタンをスクロールします。奥側へスクロールすることで拡大、手前側へスクロールすることで縮小となります。結構直感的に操作しやすいはずです。
視点の回転方法
視点を回転するには、マウスの中ボタンをクリックしたまま、回転したい方向へぐりぐりと動かします。こちらの操作も、直感的に行うことができます。

これらの操作をまとめたのが、次のイラストです。

テンキーを使った視点の切り替え

テンキーを使うことで、視点切り替えを便利に行うことができます。

テンキーとは、0から9までの数字を入力するためのキーのことで、電卓みたいな配置になっている数字キーですね。キーボード上部に配置されている数字キーのことではないので、注意してください。

……といっても、ノートパソコンなど、テンキーのついていないキーボードを使っている人も多いのではないかと思います。そこで、キーボード上部に配置されている数字キーをテンキーとして設定する方法をまずは紹介します。次の手順になります。

以降、この連載での数字キーの操作は、皆さんの環境にあわせて読み替えてください。

さて、実際に1~9までのキーを押すことで、視点の切り替えなどを行うことができます。よく使う視点切り替えのショートカットをまとめました。

また、⁠1」⁠3」⁠7」を押すときにCtrlキーを同時に押すと、各視点を反転できます。例えば、Ctrl+1で真後ろへ視点を切り替えることができる、といった塩梅です。

オブジェクトの追加、削除の仕方

次にオブジェクトの追加・削除の方法を見ていきます。

オブジェクトの追加方法

オブジェクトは、ショートカットキーShift + Aで追加することができます。

オブジェクトの追加では、⁠オブジェクトモード」のときは画像やカメラなども追加できるのですが、⁠編集モード」ではメッシュオブジェクトしか追加できません。例えば立方体や円などです。これは、ポリゴンを編集するモードに入っているためです。

また、オブジェクトを追加したとき、左下に小さくウィンドウが出てきます。そこを開くと、細かく設定できます。画面のクリックや、ほかの操作をするとこのウィンドウは消えてしまいますので、注意してください。なお、画面のクリックをして消えてしまった場合はF9を押すことで再表示できます。

前回の記事で話したように、モデリングでは主に「オブジェクトモード」「編集モード」を切り替えて作業していくことになります。オブジェクトの追加時、どちらのモードでオブジェクトを追加するかで、追加したオブジェクトの扱いに違いが出てきます。そのあたりの話もしておきます。

まずは、オブジェクトモードで追加した場合。この場合、追加したオブジェクトは、個別のオブジェクトとして扱われます。

しかし、編集モードで追加した場合は、編集モードへ入るときに選択していたオブジェクトとして扱われます。オブジェクトの追加が、ポリゴンの変形の結果として捉えられるためです。

モードを意識せずにオブジェクトを追加すると、⁠色々オブジェクトを追加したのに、全部が1つのオブジェクトになってる!」なんてことにもなりかねないので、自分が今どちらのモードにいるのかを意識することが大切になります。

オブジェクトの削除方法

オブジェクトの削除方法は、削除したいオブジェクトを左クリックで選択し、⁠X」または「Delete」を押すことで削除できます。この操作も、モードによって違いが出てきますので見ていきましょう。

オブジェクトモードの場合は、選択したオブジェクトを削除することでそのままオブジェクトごと消えます。

編集モードの場合は、⁠オブジェクトの何を削除したいのか?」を選択します。例えば頂点だったり、辺だったり。また、すべての頂点を選んで削除した場合、見た目的にオブジェクトはなくなるのですが、⁠ポリゴンが0のオブジェクト」といった扱いになります。そのため、オブジェクトとしては存在していることになるんですね。ややこしいです。

ファイルの保存方法

ファイルの保存方法は、ほかのアプリケーションとおなじではないかと思います。Ctrl + Sを押すことで保存できます。開いているファイルを一度も保存していないと「名前を付けて保存」となり、すでに保存している場合は「上書き保存」となります。保存するときのパネルについては次のイラストを見てください。

Blenderのファイル拡張子は「.blend」となっています。また初期設定では、バックアップファイルが1つ生成されるようになっています。上書き保存をしたときに、その1段階前に保存していた状態までのものも保存してくれるわけです。バックアップファイルの拡張子は「.blend1⁠⁠⁠。バックアップファイルを使いたい場合は「1」の部分を消して開きます。


……といった感じで、今回は終わりです。次回は「オブジェクトの移動方法や回転させる方法」について取り上げようかと思っています。

次回も読んでくださると嬉しいです!

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