3DグラフィックスライブラリBabylon.js 6.0リリース、物理演算ミドルウェアHavokを新たに搭載

2023年4月20日、3DグラフィックスJavaScriptライブラリBabylon.jsの新バージョン6.0のリリースが発表された。Babylon.jsは、HTML5によりWebブラウザで3Dグラフィックスを表示できる、JavaScriptライブラリを使ったリアルタイム3Dエンジン。Microsoftの技術者により開発されオープンソースとしてGitHubで公開、Apache License 2.0で配布されている。

Babylon.js
URL:https://www.babylonjs.com/

物理計算エンジンHavokを無償で利用可能

バージョン6.0最大の特徴は、さまざまなコンピュータゲームや3Dシミュレーションなどに採用されている物理計算エンジンHavokが実装されたこと。HavokはMicrosoft傘下の企業が開発するプロプライエタリなソフトウェアだが、Babylon.js上で無償で利用できる。

このほかの主な新機能は以下の通り。

  • Physics APIを刷新:より多くのコントロール、機能、使いやすさを実現
  • パフォーマンス優先モード:レンダリングとパフォーマンスを最大50倍高速化
  • 流体レンダリングを実装:60fpsで動作しさまさまな流体面を表現できる
  • Screen Space Reflections v2:シーン全体に美しい反射モデルをレンダリング
  • テクスチャデカール機能:オブジェクトマテリアルのテクスチャ上にデカールを投影
  • ノードマテリアル レイマーチング
  • 新しいTri-Planar/Bi-Planarノード:メッシュのUVに関係なくテクスチャを3Dオブジェクトに投影できる
  • GUIエディタ v1:これまでベータ版だったGUIエディタが正式版に
  • FigmaからBabylon.jsへのコミュニティ拡張:Figma GUIによるデザインを直接Babylon.jsシーンにエクスポートできる
  • アクセシビリティスクリーンリーダーのサポート:視覚障害者によりアクセスしやすく
  • 新glTF拡張機能サポート:KHR_materials_iridescence/KHR_animation_pointer glTF拡張機能を完全サポート
  • ドキュメントの再編成

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