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秋を待たずに大豊作、Google I/O 2023で発表されたハードたち

Google I/O 2023で、Pixel 7a、Pixel Tablet、Pixel Foldが発表されました。Pixel 7aは発売済み、Pixel Tabletは6月20日の発売で予約受付中、Pixel Foldは7月中旬の発売予定です。噂では、Pixel Watch 2の話もありましたが発表はありませんでした。

Google Pixel 7a、Pixel Tablet、Pixel Fold

それでは、順番に見ていきます。

ミドルレンジの枠を超えた「Pixel 7a」

Pixelの「a」シリーズはミッドレンジの位置付けですが、前作のPixel 6aシリーズからハイエンドのPixel 6と同じSoCを搭載したことで、性能は妥協したくはないが「手に馴染みやすいサイズ感の端末が欲しい」と考える方向けの端末とも考えられるようになり、立ち位置が変わりつつあります。

Pixel 7aは、Pixel 7/7 Proと同じ「Tensor G2」を搭載しているので性能は折り紙付きです。ディスプレイは、リフレッシュレートが90Hz化されて、Pixel 7と同等です。Qi規格のワイヤレス充電にも対応しますが、MagSafe対応のQi2には対応していません。

Pixel 7シリーズとの違いは、カメラのセンサとディスプレイサイズです。

6インチ前後のディスプレイを搭載する端末が少なくなっているので、カメラ性能よりも端末のサイズが重要という方には最良の選択です。

Google Japan Blog: Google Pixel 7a 新発売、優れたハードウェアとソフトウェアの性能をお求めやすい価格で

優等生タブレット「Pixel Tablet」

Pixel Tabletは、少し肩透かしをくらった感がありました。そつなくまとまった優等生ですが、他と比較して飛び抜けた特徴のないタブレットにも感じます。

Pixel Tabletは、Tensor G2プロセッサ搭載、メモリは8Gバイト、ストレージは128Gバイトと256Gバイトから選択できます。ディスプレイは10.95インチ(2560×1600)で、アスペクト比は16:10で24ビットカラーに対応します。

スピーカは4個搭載です。筆者が知る限り、同じ数搭載するのは、iPad Proだけです。これと同様に本体の向きに合わせて、高音と低音を再生し分けるのか不明ですが端末で再生される音は期待できそうです。ドルビー・アトモスなどの対応はないようです。

唯一とも言える特徴が充電スピーカーホルダーです。

これは、端末の充電だけでなく、ハブモードにするとNest Hubのように使えます。

スピーカの最大出力は15Wで、タブレットのそれより4倍もの低音が再生できるとしているので、音楽鑑賞にも使えそうです。

ハブモードでは、スマートホームの制御に使えます。これからスマートホームを構築するという場合は、Pixel Tabletを中心に構築する魅力的な選択肢となりそうです。しかし、何らかで構築していればMatter対応が鍵となりますが、今のところ対応に関する情報は出ていません。

他、純正の外付けキーボードが無かったのは意外でした。

キーボードが欲しい人は「Chromebookを使ってください」ということなのかもしれませんが、iPadシリーズが生産性向上の道具として側面も強調しているので、Pixel Tabletは、エンタメ用途に特化していくのか、それもバリエーションが増えるのか今後が気になります。

Google Japan Blog: Google Pixel Tablet 新登場、持っても置いても使いやすいタブレット

ライバルはGalaxy Z Fold「Pixel Fold」

最後、Pixel Foldです。6月20日に予約開始で7月中旬に発売です。

もう二つ折りの端末を見せられても驚くことはありませんが、現実的な選択肢はGalaxy Z Foldシリーズのみなので、Pixel Foldはこれに次ぐ選択肢になります。とは言え、Pixel Foldの価格は25万3,000円なので、誰しもが気軽に買えるものではありません。

比較対象のGalaxy Z Fold 4(Z Fold 4)との違いは縦横比です。

Z Fold 4は、ディスプレイを開くと縦長のタブレットのようになりますが、Pixel Foldは横長のタブレットのようで、タブレット向けのコンテンツが閲覧しやすそうな印象を持ちます。また、ディスプレイを左右に分けて、アプリを並べて表示できるようなので、Surface Duoが提案する使い方もできそうです。

SoCはTensor G2で、メモリは12Gバイト、ストレジーは256Gか512Gバイトから選べます。性能面では心配するところはありません。現地で端末を触ったメディアのレビューでは、画面を開いた時の折り目とベゼルの太さが指摘されています。折り目は仕方がないとして、ベゼルは次の改良に期待といったところでしょうか。

Google I/Oでは、秋にはリリースされるだろうAndroid 14で、Pixel Fold向けに提供予定の機能がお披露目されています。大化けに期待しましょう。

Google Japan Blog: Google 初の折りたたみスマートフォン、Google Pixel Fold が新登場

今週は、このあたりで、また来週。

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