AndroidとMacの組み合わせで使っている方も多いはずです。この組み合わせで不便に感じるのは、AndroidからMacに写真や動画を送信したいときではないでしょうか。
不便に感じている人たちは世の中に多くいて、これを解決するソリューションはいくつかあります。たとえば、AnDropというアプリがあります。アプリをAndroidとMacにインストールしておくと、AirDropを使うような感覚で写真や動画がAndroidからMacに転送できます。
AnDrop - AirDrop for Android - Google Play のアプリ
AnDropの使い勝手には満足していますが、Androidから転送するファイル数が多かったり、ファイルサイズが大きくなると、転送が終わるまでに極端に時間がかかるか、MacのAnDropがフリーズしたような状態になり操作を受け付けなくなります。
写真を数枚程度の転送であればAnDropは使えますが、動画の転送にはケーブル接続を使うのが無難です。あと、AnDropは、MacとAndroidの両方にアプリをインストールする必要がああります。初回だけの話ですが少々面倒です。
NearDropがすべて解決する
AnDropに感じていた不満をすべて解決するアプリ
これは、macOSでNearby Shareが使えるアプリです。
Nearby Shareは、ご存知のとおりAndroidやChromebook間でファイルのやりとりができる仕組みです。Android版のAirDropとして紹介されることもあります。
NearDropをMac側にインストールすれば、Androidにはアプリをインストール必要はありません。また、Nearby Shareを使うので、Androidからファイルを転送する時は、共有メニューを開いて
Macにファイルが転送されると通知パネルが表示されます。通知パネルのオプションには、AcceptかDeclineが表示されるので、受信するにはAcceptを選択します。
パフォーマンスを検証
ものは試しと5枚の写真をMac側に転送してみましたが、ものの数秒で転送が完了するので驚きです。これが倍の10枚になってもストレスは感じないので、大量の写真転送にも間違いなく使えそうです。
動画の転送も試してみます。
最初に288.
ファイルサイズが大きくなれば時間がかかるのはあたりまえですが、安定して転送できることが確認できました。
NearDropのインストール方法
Macへのインストールは、少しだけ手間をかける必要があります。
まず、GitHubからNearDropをダウンロードします。
GitHub - grishka/
ダウンロードしたZIPファイルを解凍した後、NearDrop.
近年のmacOSはセキュリティが厳しく、AppStoreを経由しないアプリは、ダブルクリックでは起動できないので以下の手順で起動します。
- NearDrop.
appを選んで右クリック - メニューから
「開く」 を選択。 - 表示されたダイアログにある開くボタンをクリック。
- アプリが起動すると通知の許可を求められるので許可。
メニューバーにNearby Shareのアイコンが表示されていれば、NearDropを使う準備が整いました。
NearDropの制限事項
GitHubのページにも書かれていますが、NearDropには3個の制限事項があります。
1つ目は、受信専用でMacからAndroidにへはファイル送信できません。
2つ目は、Wi-Fi LANで転送のみが可能で、AndroidもMacも同じネットワークに接続されている必要があります。
最後、アプリを起動している間は、すべてのユーザに転送先としてMacが見えます。ホームユースであれば問題ないと思いますが、公共の場での利用は避けた方が良いかもしれません。
最後、GitHubのページには、Nearby Shareのプロトコルドキュメントが公開されています。興味がある方は読んでみるのも良いかもしれません。
今週は、このあたりで、また来週。