2023年5月に開催されたGoogle I/
発売日が7月中旬から7月31日に延期、海外ではディスプレイに関するトラブル報告が相次いて上がったこともあり、7月中の発売が心配されましたが少し前倒しされて27日に発売となりました。納期は短いようで、Googleストアで確認すると2~3日程度です
横と縦での使い勝手
Google Pixel Foldのメインディスプレイのサイズは7.
最近気に入って使っている8インチタブレットには、0.
ディスプレイを開いたときのアスペクト比は6:5で正方形に近い形状です。タブレットとして見ても珍しいアスペクト比です。これのメリットは、PC向けに作成されたホームページなどが快適に閲覧できるところです。
また、解像度が2,208×1,840なので、フルHDの動画コンテンツも精細な映像で楽しめます。また、ディスプレイが正方形に近いので、動画を表示した時の上下の黒帯も細く表示されます。
とは言え、スマホ向けのホームページは縦長ディスプレイを前提とするので、ページの作り次第でディスプレイの左右に余白が出来ることもあります。アプリも同じことが言えますが、多くのアプリは解像度に対して柔軟な作りなので、ホームページほど不自由しないかもしれません。
折りたたみスマホは、Google Pixel Foldが今後のリファレンスとなるはずなので、こうした問題も時間が解決するはずです。
マルチスクリーン・タスクの違い
Android OSでのマルチタスクの先駆け、Galaxy Z Foldに搭載されているOne UIでは、ディスプレイを3分割したり、ポップアップウィンドウが使えます。Google Pixel FoldのAndroid 13にも、ディスプレイ2分割のマルチタスクが搭載されています。
マルチタスク機能は、One UIのほうが長らく続けていることもあり、練り込まれたUIに仕上がっています。
たとえば、ディスプレイ下にタスクバーが常に表示されて、別のアプリを起動し易く、切り替えやすくなる工夫がされています。また、アプリ分割で使っている最中に、別のアプリに切り替えると、分割したアプリペアがタスクバーの起動履歴に保持されて簡単に復帰できます。
Android 13では、ディスプレイ下部のバーをタップすると表示される、タスクバーのような見た目のアプリランチャで別のアプリを起動します。フローティング表示なので、画面を占有せず大きく表示されるのは良いところです。ただ、表示のためにひと手間が必要ですが、これをハードキーに割り当てることで、使い勝手は良くなりそうなのでソフト次第とも言えそうです。
他にも違う部分があります。
Android 13では、メインディスプレイで使っていたアプリは、サブディスプレイに切り替えても継続して実行されます。個別設定や操作で、アプリを継続しないオプションはありません。表示ディスプレイが変わるからと言って特別扱いされず、アプリに終了がないAndroidの基本は貫かれています。
ホーム画面は、メインとサブディスプレイで同じ内容が表示されます。
個別に設定できるOne UIを知っているので物足りなさは感じます。とは言え、複雑にすると分かりづらくなる要因でもあるのでシンプルな実装のAndroid 13は好みです。
Android 14でも改善が加えられる
現在、ベータ公開されているAndroid 14では、マルチタスクに関して改良が加えられるようです。Android Policeによれば、タスクバーをディスプレイ下に固定できるオプションが提供されるとしています。
Android 14 may let you bring back the old taskbar on the Pixel Tablet and Pixel Fold
マルチタスクとマルチスクリーン、いろいろな実装に考えを巡らすには、おもしろいテーマでまだまだアイデアが出てきそうです。
今週は、このあたりで、また来週。