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Debian 12“Bookworm”ベースの「Devuan Daedalus 5.0」リリース⁠デスクトップ周りが改善

The Devuan Teamは8月14日、⁠Devuan Daedalus 5.0」安定版のリリースを発表した。2023年6月にリリースされた「Debian 12 ⁠Bookworm⁠⁠」をベースにしたバージョンで、カーネルにはBookwormと同様に「Linux 6.1 LTS」を採用している。Devuan安定版のリリースは2021年10月の「Devuan Chimaera 4.0」⁠Debian 11ベース)以来となる。

2015年に"systemdフリーなDebian"を提供することを目的にDebianからフォークしたDevuanは、デフォルトの起動システム(init)にSysVinitを採用しており、Debianの安定版リリースを追いかける形で開発が進められている。Devuan 5.0では、ルートレス(rootless)でstartxを実行する(一般ユーザとしてstartxを実行する)にあたりlibseat1ライブラリを使用、これによりxserver-xorg-coreパッケージからDBus依存関係が削除され、seatdまたはelogindをバックエンドとして選択することが可能となっている。またWayland GUIも改善されており、libpam-ck-connector、sway、seatdをインストールすることでelogindを使用することなくWaylandを有効化できるようになっている。

Devuan 5.0がサポートするアーキテクチャはi386/amd64/armhf/arm64/ppc64elの5つで、i386とamd64のISOイメージおよびライブCDについてはリリースアーカイブサイトからダウンロード可能となっている。他またDockerコンテナイメージもDocker Hubから入手可能だ。

次の安定版リリースとなる予定の「Devuan 6.0」についてもすでに開発用リポジトリが用意されており、開発コードは「Excalibur(エクスカリバー⁠⁠」と発表されている。

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