SUSEは8月17日(ドイツ時間)、同社の筆頭株主であるMarcel LUX III SARL(Marcel)がSUSEを非公開企業とし、フランクフルト証券取引所から上場廃止する意向であることを明らかにした。数多の変遷を経て、2021年9月に独立企業として再生を果たしたSUSEだが、2年後にはまたプライベートカンパニーに戻ることになりそうだ。
SUSEの筆頭株主であるMarcelは、2年前にSUSEの株式の多くを買い取ったプライベートエクイティ投資会社のEQT ABの持ち株会社で、現在はSUSEの株式の約79%を保有する。MarcelおよびEQT ABはSUSEの他の株主に対し、8/17のSUSE株価の終値9.605ユーロ(約1520円)に約67%のプレミアムを乗せた16ユーロ(約2530円)で公開買い付けのオファーを提示する意向を示している。なお、株主はこの買い付けに応じる義務はなく、SUSEへの投資を継続したい場合は引き続き株式を維持することができる。
Marcelによる買収の決済は2023年10月前半を目処に行われ、その後、SUSEの臨時総会を経て上場廃止となり、SUSEはふたたびプライベートカンパニーとなる予定だ。SUSEのCEOであるDirk-Peter van Leeuwenは「SUSEをプライベートカンパニーにするという戦略的なチャンスを信じている。この機会を通じて、我々はビジネスを成長させ、新しい経営陣とともに戦略を実行する適切な環境が得られるだろう。SUSEとEQTのパートナーシップはこれまでも実り多いものであり、長期的な可能性と継続的なコラボレーションに今後も期待している」とコメントしている。