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Fedora Linux 39リリース⁠プロジェクト20周年のマイルストーン

Fedoraプロジェクトは11月7日(米国時間⁠⁠、⁠Fedora Linux 39」の正式リリースを発表した。当初の予定日から数週間遅れの一般公開(GA)となったが、FedoraプロジェクトリーダーのMathew Miller(Red Hat所属)「Fedora Core 1がリリースされた2003年11月6日から20年と1日後にFedora Linux 39 ―デスクトップ/ラップトップからサーバ、クラウド、エッジデバイスまでをカバーする完璧なコミュニティビルドのOSを届けることができてうれしく思う」と、プロジェクト開始から20年という節目のタイミングで最新リリースを提供できた喜びを語っている。

Fedora Linux 39で提供されるエディションは以下の5つとなっている。

  • Fedora Workstation(デスクトップ)
  • Fedora Server(サーバ)
  • Fedora IoT(IoT/エッジ環境)
  • Fedora Cloud(軽量VM環境)
  • Fedora CoreOS(コンテナ最適化環境)

Feora Linux 39はカーネルにLinux 6.5を、またデフォルトデスクトップ環境にはGNOME 45をそれぞれ採用しており、ユーザインタフェースやパフォーマンスなどのデスクトップエクスペリエンスが大きく改良されている。また、Budgieデスクトップをベースにしたアトミックな新デスクトップ環境Fedora Onyxのほか、KDE Plasma DesktopやXfceなども更新されており、さまざまなデスクトップフレーバーから選択することが可能になっている。

その他の主なアップデートは以下の通り。

  • Fedora Cloudで(Google CloudとAWSに加えて)Microsoft Azureイメージが利用可能に
  • Fedora Cloudでクラウドインスタンスを作成する際にcloud‐initでアップデート→再起動が可能に(オプション)
  • ブートローダにsystemd-bootを利用可能に(デフォルトはgrub)
  • モジュールの構築およびモジュール型コンテンツの配布の終了(今後のパッケージ並列バージョンの提供に関してはコンテナ中心のアプローチに変更)
  • 開発環境のアップデート
    • gcc 13.2 / binutils 2.40 / glibc 2.38 / gdb 13.2 / rpm 4.19 / Python 3.12 / Rust 1.73

また、前述したようにプロジェクトスタートから20周年を迎えたことを記念して、Fedoraプロジェクトは11月6日~12日にかけて「Fedora Application Week」を開催、Fedora Linux 39のリリースとあわせ、ユーザとともにアニバーサリーを祝う。

Fedora Linux 39はすでに公式サイトから各エディションがダウンロード可能となっている。

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